4月20日(日本時間21日)に米・ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターで開催された、DAZN・PPVにより放映されたWBC世界スーパーライト級王者デビン・ヘイニー(米)=31勝(15KO)1敗=と、元WBC世界ライト級暫定王者で同級7位ライアン・ガルシア(米)=25勝(20KO)1敗=の一戦は、ガルシアのリミット3.2ポンドのオーバーウェイトにより、王座移動のない12回戦として行われ、ガルシアが3度のダウンを奪って判定勝ち。

ヘイニーはこの試合で3500万(約54億4570万円)ドル以上の報酬を得た事を自らのSNSで発表。ガルシアは5000万ドル(約77億7950万円)以上となっている。

戦前からヘイニーはガルシアのオーバーウェイトを予測。実際に計量失格しても当日計量の条件を付けられなかった。SNS上でやり合った1ポンドに付き50万ドルの違約金は、実際に支払われるかどうかはわからないが、契約上では60万ドル(約9720万円)がファイトマネーから没収される事が決まっていた。

ガルシアはオーバーウェイトの計量直後に、落胆することなくビールを飲み干すという行為に及び、「もう終わった」との声が世界中から上がったが、試合が終わった後、「みんな俺が狂ったとでも思たんだだろう」と、平然と言ってのけた。

試合後、ガルシアはウェルター級転向を表明。初黒星を喫したが敗れても王者のヘイニーはカムバックを約束。終わってみれば、両選手共にビッグマネーを得てハッピーなように伺える。しかし、ウェイト制であるボクシング。契約で約束されたウェイトに落とす事が出来なければ、お金で解決というのはファンには受け入れられないだろう。試合後のヘイニー王座保持のWBCの措置にも、納得行かないファンも多い。