WBC世界ウェルター級暫定王座戦。暫定王者マリオ・バリオス(米)=28勝(18KO)2敗=vs同級20位ファビアン・マイダナ(アルゼンチン)=22勝(16KO)2敗=。5月4日(日本時間5日)、米・ラスベガス、T-モバイル・アリーナ。プレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行。
昨年9月30日(日本時間10月1日)に同会場で行われた、暫定王座決定戦でヨルデニス・ウガス(キューバ)に勝ち王座を獲得したバリオスは初防衛戦。元2階級制覇王者マルコス・レネ・マイダナの実弟ファビアンは世界初挑戦。
試合開始。
立ち上がり好調を伺わせたバリオスに対し、マイダナは動きながら速いカウンターを合わせた。
3回、バリオスはサイドに動き右ストレートを決めダウンを奪う。
手数は少ないがマイダナのカウンターは強く正確で、バリオスは警戒しながらマイダナを追った。
マイダナの右カウンターは怖かった。
終盤、右目下の腫れが大きくなったバリオスだが、手数、ヒット数で上回りポイントを奪って行った。
マイダナは最後までカウンター狙いに徹し、試合終了。勝者はバリオス。
公式スコアは、マックス・デルーカ(米)、グレン・フェルドマン(米)、デビッド・ハドソン(米)の3人のジャッジが、揃って116-111でバリオス。
WBC世界同級王者テレンス・クロフォード(米)=40戦全勝(31KO)=は、8月3日(日本時間4日)に米・ロサンゼルスで、WBA世界スーパーウェルター級王者イスラエル・マドリモフ(ウズベキスタン)=10勝(7KO)無敗1分=への挑戦が決定。この試合でクロフォードが勝てば、バリオスは正規王者へ昇格すると思われる。同級挑戦者決定戦は2位スレイマン・シソコ(仏)=17戦全勝(9KO)=と、5位デヴィッド・アヴァネシャン(ロシア)=30勝(18KO)4敗1分=で行われる事になりそう。