5月18日(日本時間19日)、米・カリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・リゾート&カジノで開催されたトップランク興行のメインカード。WBO世界ライト級王座決定戦。世界スーパーフェザー級王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)=38勝(31KO)1敗1分=と、同級1位デニス・ベリンチク(ウクライナ)=18戦全勝(9KO)=の一戦は、バリンチクが判定勝ちで新王者。スコアは116-112、115-113べリンチクと、116-112ナバレッテのスプリット。
IBF世界同級王者ワシル・ロマチェンコに続き、べリンチクはウクライナ人2人目の世界ライト級王者となった。ナバレッテは4階級制覇ならず。今後は保持するスーパーフェザー級王座を防衛してく事になると思われるが、ライト級王座への再アタックもあり得そう。
WBO世界ウェルター級暫定王座決定戦。同級1位ジョバニ・サンティラン(米)=32戦全勝(17KO)=と、同級10位ブライアン・ノーマンJr(米)=25勝(19KO)無敗2NC=の一戦は、23歳のノーマンJrがサンティラン有利の予想を覆し、10回1分33秒KO勝ちで新王者。
打撃戦を得意とする32歳のサウスポー、サンティランに対し、ノーマンJrは臆する事無く果敢に挑み、押し込んで来るサンティランに対し、インサイドからコンパクトなブローを打ち込み試合をリード。中盤以降、サンティランは鼻からの出血も酷く、次第に追い詰められて行った。
迎えた第10ラウンド、ノーマンJrの右アッパー、フックからの左アッパーでサンティリャンが腰からキャンバスへ落ちると、レイ・コロナ(米)主審は即座に試合をストップ。9回までのスコアも、89-82、88-83、86-85で、ジャッジ三者が揃ってノーマンJrのリードとしていた。
サンティランは地元リングで初黒星。自信満々でリングに上がり、無名から一躍ベルトを獲得。世界ウェルター級戦線のトップに躍り出たノーマンJrの今後に注目。