6月1日(日本時間2日)、サウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで開催された、マッチルームvsクイーンズベリー5×5対抗戦。IBF世界ヘビー級暫定王座決定戦。1位フィリップ・フルゴビッチ(クロアチア)=17戦全勝(14KO)=と、前WBA世界ヘビー級レギュラー王者で同級4位ダニエル・デュボア(英)=20勝(19KO)2敗=の一戦は、デュボア(クイーンズベリー)が8回TKO勝ち。
初回、プレスを掛けジャブを放つデュボアに対し、フルゴビッチは右ストレートで迎撃。右アッパーのタイミングも探った。2回、フルゴビッチは右ストレートを決め左ボディ。デュボアもワン・ツーを返し、左フック。スリリングなパンチの交換が続いた。
3回、デュボアはジャブ、ワン・ツーから左フック。フルゴビッチは強い右ストレートを返す。4回、デュボアが攻勢に出て左ストレートをヒット。たが、フルゴビッチの右ストレートを受けると後退。5回、ジャブから入って来るデュボアに、フルゴビッチのワン・ツーが決まる。
6回、デュボアは上体を振りジャブから仕掛ける。しかし、フルゴビッチは、右ストレートを連発し反撃。7回、スタミナ切れかフルゴビッチの動きが鈍り、ロープに詰まりデュボアの連打を受ける。右ストレートが決まると巨体が揺れた。ダウン寸前のピンチだったがゴングに救われる。
8回、デュボアが一気に出る。ガス欠となったフルコビッチは連打を受け後退。ストップ寸前の大ピンチ。ここで、主審はデュボアのパンチにより両目上をカットしていたフルコビッチにドクターチェックを要請。ドクターの勧告を受け入れ試合はストップされた。辛抱強く丁寧に攻めたデュボアが、暫定王座を獲得。