IBFが指令していた前WBO世界スーパーウェルター級王者で同級4位にランクされるティム・チュー(オーストラリア)=24勝(17KO)1敗=と、同級王者バカラン・ムルタザリエフ(ロシア/米・カリフォルニア州在住)=22戦全勝(16KO)=の指名戦は、10月19日(日本時間20日)に米・フロリダ州オーランドのカリブ・ロワイヤルで開催を予定。試合はPrime Videoで無料配信される。
9月5日(日本時間6日)の交渉期限を前に両陣営は交渉を進め、最終調整に向かっている。ムルタザリエフはワシル・ロマチェンコ、オレクサンドル・ウシクらと同じく、エギス・クリマス(リトアニア出身、米在住)によりマネージメントされているが、クリマスは、「チューと対戦する事に異存はないが、オーストラリアでの対戦はない。米国開催がベスト。そうでなければサウジアラビアで行われるだろう」と話していた。
チューにはムルタザリエフ戦を含む3試合の計画が浮上。ムルタザリエフを破り、首尾よくIBF王座を獲得すれば、早ければ12月にも同級3位(1、2位は空位)エリクソン・ルビン(米)=26勝(18KO)2敗=と対戦。次にWBO王座を奪われた因縁の相手、セバスチャン・フンドラ(米)=21勝(13KO)1敗1分=とのリベンジ戦へ進む。
いきなり王座返り咲きへのチャンスを得た、チューが有利と見られる試合だが、ムルタザリエフの実力も侮りがたく、好勝負が期待される。