10月14日、東京・有明アリーナ。WBO世界フライ級タイトルマッチ。王者アンソニー・オラスクアガ(米)=7勝(5KO)1敗=に、前WBO世界ライトフライ級王者で同級1位にランクされるジョナサン・”ボンバ”・ゴンサレス(プエルトリコ)=28勝(14KO)3敗1分1NC=が挑んだ指名戦は、初回2分25秒無判定試合となった。

試合開始からオラスクアガは積極的にアタックを敢行。

ゴンサレスの左ストレートをオラスクアガが前かがみに交わしたタイミングで、両選手の頭がぶつかると、ゴンサレスが左瞼をカット。

ロバート・ホイル(米)主審はドクターチェックを要請したが、試合は続行された。

再開後、オラスクアガはゴンサレスに詰め寄ったが、ゴンサレスは傷を気にして試合続行を諦めるしぐさを見せる。

ホイル主審はここで試合を停止。無判定試合となった。

不本意ながら王座保持に成功したオラスクアガは、「自分の力を証明したかったが、バッティングで止められ残念」と悔しがった。今後は13日にWBC世界同級王座を獲得した寺地拳四朗(BMB)=24勝(15KO)1敗=選手との、王座統一を賭けたリベンジマッチを希望していたが、指名戦であるゴンサレスとの再戦は必至とみられる。

10月12日に愛知県国際展示場で、シベナティ・ノンティンガ(南ア)=13勝(10KO)2敗=を9回1分50秒TKOで破り、IBF世界ライトフライ級王座を獲得した矢吹正道(LUSH緑)=17勝(16KO)4敗=選手は、階級を上げオラスクアガとの対戦を希望していたが、こちらもお預け。なんとも痛い偶然のバッティングとなった。