WBC世界バンタム級タイトルマッチ。王者中谷潤人(M・T)=28戦全勝(21KO)=vs同級1位ペッチ・ソーチッパッタナ(タイ)=76勝(53KO)1敗=。10月14日、東京・有明アリーナ。「PRIME VIDEO BOXING 10」。

中谷選手は2戦連続で世界1位と対戦。サウスポー同士の対戦となった試合は、序盤から体格で勝る中谷選手がジャブから速い左でペッチに迫った。しかし、中谷選手のファンだというペッチも、ひるまず抵抗。

中谷選手の左打ち下ろしが決まる。しかし、ペッチも喰い下がる。

6回、中谷選手は左を決めると、一気の追撃でダウンを奪う。

大きなダメージを負いながらも立ち上がったペッチは、試合再開に応じる。

しかし、中谷選手はこのチャンスを逃さない。

ペッチの右は交わされ、中谷選手の打ち下ろしの左が決まると、ペッチは再びキャンバスへ落下。

痛烈な一撃を喰らい倒れたペッチを見た、ローレンス・コール(米)主審は試合をストップ。

TKOタイム6回2分59秒。

ゾッとするようなフィニッシュで2度目の防衛に成功した中谷選手は笑顔で観衆に応える。ネクスト・モンスターの痛烈なKO劇に海外のファン、関係者も大きな賛辞を送っている。WBA王座を保持していた井上拓真(大橋)選手が13日に行われた試合で防衛に成功していれば、来春、王座統一戦で対戦の話もあったが、井上選手が 堤 聖也(角海老宝石)=12勝(8KO)無敗2分=選手に敗れ無冠となり頓挫。中谷選手をプロモートする帝拳ジムの本田明彦会長は、次戦に付いて「米国に行かせる可能性もある」と話し、V3戦は海外となる可能性もありそう。