11月8日(日本時間9日)に米・バージニア州ノーフォークのスコープ・アリーナで開催されるトップランク興行の前日計量が同地で行われたが、メインのIBFインターナショナル&WBC・USAライト級タイトルマッチ10回戦に出場する、挑戦者のIBF世界同級6位、WBC9位、WBO13位グスタボ・レモス(アルゼンチン)=29勝(19KO)1敗=は、リミットの135ポンドを6.4ポンド超過の141.4ポンドを計測し、計量失格。王者でWBC、IBF、WBO世界同3位にランクされるキーショーン・デービス(米)=11勝(7KO)無敗1NC=は、134.2ポンドだった。

デービスは地元でメインを飾ることになる試合の開催を希望。レモスには罰金と、当日計量リミット146ポンドが課せられ、明日の試合は予定通りメインイベントとして行われる事になった。レモスは体重超過で王座獲得資格なし。

レモスはIBF世界ライト級1位にランクされていた、昨年8月18日(日本時間19日)にアルゼンチン・ブエノスアイレスのルナ・パークで開催されたO.Rプロモーション興行でも、メインカードに出場が決りながら、前日計量で63.5キロの契約ウェイトを4キロオーバー。2時間後の再計量でも66.5キロまでしか落ちず、試合はキャンセルとなる失態を冒していた。

これによりレモスは2022年3月にルナ・パークで、元IBF世界フェザー級王者リー・セルビー(英)=28勝(9KO)4敗=を5回TKOで破り獲得していた、IBF世界王座への挑戦権を喪失し、IBF世界ランキングからも除外された。

レモスの前戦は4月6日(日本時間7日)に米・ラスベガスのフォンテインブルー・ラスベガスで開催された、マッチルーム・ボクシング興行のメインカードに出場。リチャードソン・ヒッチンズ(米)=18戦全勝(7KO)=に12回判定(113-115、113-115、111-117)で敗れたが、大健闘。ウェイトは138.5ポンドだった。

ヒッチンズ戦の善戦が評価され、トップランク興行のメインカード出場に抜擢されたレモスだが、ライト級リミットで戦ったのはセルビー戦が最後。一部ではこうなる事態も予測されていた。今後、どのような処分を受けるかにも注目。