WBAが指令していた、世界ウェルター級王者エイマンタス・スタニオニス(リトアニア)=15勝(9KO)無敗1NC=と、同級1位シャハラム・ギヤソフ(ウズベキスタン)=16戦全勝(9KO)=による指名戦入札の開催は、両陣営からの申し出により、11月8日(日本時間9日)から11月19日(日本時間20日)に延期。入札は米・テキサス州ヒューストンのWBAオフィスで行われる。
スタニオニスとギヤソフの指名戦は、9月19日(日本時間20日)に対戦指令が通告され、交渉期間は30日間となっていたが、両陣営は対戦同意に達せず、入札の開催が通知されていた。最低落札価格は15万ドル(約2300万円)で、報酬分配は王者スタニオニスが75%、挑戦者ギヤソフが25%となる。
しかし、その後、2016年リオデジャネイロ五輪ウェルター級銀メダリストであるギヤソフの世界挑戦を、母国ウズベキスタンで開催しようと、同国のスポーツ界を上げて世界戦開催の準備を整えている。
プレミア・ボクシング・チャンピオンズと契約するスタニオ二スは、約2年1ヶ月ぶりのリングとなった、5月4日(日本時間5日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた、元暫定王者で同級4位にランクされていたガブリエル・マエストレ(ベネズエラ)=6勝(5KO)1敗1分=との初防衛戦に12回判定勝ち。
一方、エディ・ハーンのマッチルーム・ボクシングと契約ギヤソフは、2月24日(日本時間25日)に米・フロリダ州オーランドのカリビ・ロイヤル・オーランドで行われた、挑戦者決定戦で、5位にランクされていたパブロ・セサール・カノ(メキシコ)=35勝(25KO)9敗1分1NC=を11回終了負傷判定で破り、挑戦権を獲得。
ハーンは11月9日(日本時間10日)に米・ペンシルべニア州フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターで、カレン・チュハジアン(ウクライナ)=24勝(13KO)2敗=を12回判定で破り、3度目の防衛に成功した、IBF世界同級王者ジャロン・”ブーツ”・エニス(米)=33勝(29KO)無敗1NC=と、スタニオニスによる王座統一戦開催に興味を示しているが、チュハジアンとの戦いを見たスタニオニスとPBCも、これに乗り気であることが伝えられている。
指名戦開催がすんなり決まるのか。スタニオニスがエニスとの王座統一戦に舵を切るのか。今後の動向に注目。