11月16日(日本時間17日)にサウジアラビア・リヤドのザ・ヴィニューで、ゴールデン・ボーイ・プロモーションと、Boxxerの共催により開催された、”リヤド・シーズン”・Latino Nightのメインイベント。WBA世界クルーザー級王者ヒルベルト・ラミレス(メキシコ)=46勝(30KO)1敗=と、WBO世界同級王者クリス・ビラム-スミス(英)=20勝(13KO)1敗=による王座統一戦は、ラミレスが判定勝ち。スコアは116-113、116-112、116-112。

初回、サウスポーのラミレスにスミスは右ストレート、左フックで肉薄。2回、3回とラミレスも接近戦に応じ左ストレート、右フック。4回、ラミレスの右フックがクリーンヒット。5回、接近戦でのラミレスのコンパクトなパンチに対し、スミスは強い右アッパーを突き上げる。

6回、接近しての乱打戦でスミスの右瞼のカットが広がる。7回開始直後にドクターチェックを受けたスミスは、圧力を強めるが、ラミレスは左ボディアッパー、右フック。8回、ラミレスの連打がスミスに決まる。9回、ラミレスは角度を変えた多彩なパンチをスミスにヒット。

10回、スミスはラミレスににじり寄り、右アッパー、フックを上下に叩きつけ逆転を狙う。しかし、ラミレスはうまく回り込む。11回、押し込んで来るスミスに、ラミレスは冷静にインサイドからパンチをヒット。最終ラウンド、ラミレスの左ストレート、右フックを喰いスミスはふらつくが、体ごとパンチを叩きつけ、最後まで意地を見せた。

王者ラミレスvsWBO1位バルボサJr スーパーライト級10回戦

スーパーライト級10回戦。元WBO、WBC世界スーパーライト級王者で、WBO世界同級4位、WBC6位、IBF9位にランクされるホセ・カルロス・ラミレス(米)=29勝(18KO)1敗=が、WBO世界同級1位、IBF4位、WBC7位アーノルド・バルボサJr(米)=30戦全勝(11KO)=の一戦は、バルボサJrが判定勝ち。スコアは97-93、96-94、96-94。

ジャブを突き、入り込んで来るラミレスに対し、バルボサJrはゆったりと構え、下がりながら左フック、右アッパーを狙う。バルボサJrは自分からは仕掛けず、好戦的なラミレスも無理には突進せず、静かな立ち上がり。4回に入るとようやくラミレスが右クロス、左ボディで距離を詰めにかかるが、いつものようなしつこさはない。

5回以降も、左を伸ばしながらカウンターを狙う待機戦法のバルボサJrを、ラミレスが追う展開となるが、なかなか突破口は開けず、アクションが乏しいままラウンドが過ぎていく。ラミレスは最後まで思い切った攻撃を見せられず、ラミレスの出鼻にジャブ、右ストレート、アッパーをカウンターしたバルボサJrが、僅かにポイントで上回った。