2月1日(日本時間2日)、英・ロンドンのOVOアリーナで開催されたBOXXER興行のメインイベント。IBO(国際ボクシング機構)世界スーパーライト級王座決定12回戦。12戦全勝(9KO)のレコードを持つ、英国期待の22歳のスーパーライト級ホープ、アダム・アジム(英)と、35歳の元IBF世界スーパーライト級王者セルゲイ・リピネッツ(ロシア)=18勝(13KO)3敗1分=の一戦は、アジムが9回33秒TKO勝ちで新王者。

前日計量では最初、両選手共にリミットオーバーを記録したが、2度目でリミットを計測。試合はリピネッツがガードを固め前進。接近戦を挑むがアジムは足を使い交わしながら、ジャブ、右アッパー、左フックをタイミングよく決める。3回には追って来るリピネッツに左フックをカウンター。先制のダウンを奪った。

4回、アジムの左ボディがローブローとなり減点1。7回にも再びローブローで減点を取られたが、試合のペースは完全にアジムが掌握。前に出るリピネッツだが、アジムの右アッパー、左ボディの前に突破口を見いだせない。

8回、アジムは接近戦で右アッパーを連続的に決め、右フックを叩きつけリピネッツをよろめかすと、続く第9ラウンド、開始から攻勢を仕掛け、再び右アッパーを痛打。顔面を跳ね上げられたリピネッツは出血も激しく、スティーブ・グレイ(英)主審は試合をストップ。アジムが元世界王者を寄せ付けず、キャリアアップに成功した。

セミファイナル。CBC(英連邦ボクシング評議会)スーパーミドル級タイトルマッチ12回戦。王者でWBA世界同級9位、IBF14位にランクされるカラム・シンプソン(英)=16戦全勝(11KO)=に、挑戦者エルビス・アホルガ(ガーナ)=13勝(12KO)2敗=が挑んだ一戦は、シンプソンが5回1分53秒TKO勝ち。

1月11日(日本時間12日)に英・シェフィールドで行われたスティード・ウッドオール(英)=19勝(12KO)3敗1分=戦で、2回TKO勝利を収めているシンプソンは、僅か20日間という短いスパンでのリング登場だったが、5回に右フック、左アッパーの連打でダウンを奪い、レフェリーストップ勝ち。