WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(英)=34勝(24KO)無敗1分=と、IBF、WBO&WBAスーパー王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)=21戦全勝(14KO)=による4団体王座統一戦が、来年2月17日(日本時間18日)にサウジアラビアのリヤドで開催される事が正式発表。早くも、両陣営は発表会見で激しくやり合っている。
この試合でフューリーが勝てばモハメド・アリ(米)と並び、リング誌ヘビー級チャンピオンに3度輝いた史上2人目のファイターとなるが、WBCのマウリシオ・スライマン会長はリング誌の王者認定に付いて、「スポーツの信頼性を脅かすだけ」と批判。「メディアもチャンピオンもプロモーターも、なぜリング誌のベルトを信用するのかわからない」とのコメントを発し、ファン、関係者から猛烈なブーイングを浴びている。
これは12月16日(日本時間17日)に米・アリゾナ州グレンデールで開催される、リング誌1位・IBF王者サニー・エドワーズ(英)と、リング誌4位・WBO王者ジェシー ・ロドリゲス(米)によるフライ級統一戦に同誌のベルトが賭けられない事に端を発しているが、「紙の雑誌がベルトを授与しても何の意味もない。メディアが雑誌のベルトに価値を与えるのをやめてほしい」とまで言い切ったスライマン会長に対し、リング誌も猛反発。
認定料を徴収する事をせず与えられている、100年以上の歴史あるリング誌のベルト授与に対し、フューリーvsウシクの勝者が、どんなアクションを起こすのか注目される。