1月24日に東京・有明アリーナで決まっていた、4団体統一世界スーパーバンタム級王者井上尚弥(大橋)=29戦全勝(26KO)=選手への挑戦をキャンセルしたサム・グッドマン(オーストラリア)=19戦全勝(8KO)=に代わり、WBO世界スーパーバンタム級1位にランクされた、カール・ジャメス・マーティン(フィリピン)=25戦全勝(20KO)=の2025年初戦は、米・ラスベガスで予定されている。
プレミア・ボクシング・チャンピオンズと契約するマーティンは、3月22日(日本時間23日)に米・ラスベガスのミケロブ・ウルトラ・アリーナで開催された、フンドラvsブッカーをメインとするPBC興行で、元世界ランカーのホセ・サンマルティン(コロンビア)=35勝(21KO)9敗1分=との対戦が決まっていたが、サンマルティン側の事情により試合は延期となり、4月に再スケジュールされる。

身長168センチ、25歳のサウスポー、マーティンは、昨年の2試合はメキシコで戦い、いずれもKO勝利を収め、今年に入り1月からラスベガスのナックルヘッズ・ジムでトレーニングを続けている。
32歳のサンマルティンはキャリア14年のベテランファイターで、トマス・ロハス、エマニュエル・ナバレテ、マウリシオ・ララらのメキシコ人世界王者とグローブを交えている。マーティンが歴戦の雄サンマルティンを相手にどんなファイトを見せるかは、今後の、アメリカでのリング活動に大きな影響をもたらすテストマッチとなる。
「ネバダ州ラスベガスで試合ができることにとても興奮している。小さい頃、ボクシング史上最高のファイターたちがラスベガスでその才能を披露するのを見て育った。マニー・パッキャオの試合もたくさん見た。自分がラスベガスで戦う事になるなんて。これは夢のようだ」(マーティン)
マーティンをサポートする、MPプロモーションのショーン・ギボンズは、「今年中に世界タイトルを狙う」と明言。
「カールの憧れであるマニー・パッキャオが何度も戦ってきたラスベガスで、彼の最初の試合が行われるなんて夢のようだ。カールは2025年の世界タイトル獲得という最終目標に向けて、みんなに感動を与えたいと思っている」(ギボンズ)
世界スーパーバンタム級は、4団体統一王者である井上選手のスケジュールがほぼ固まり、2026年には階級を上げる可能性が高いと見られており、NO.1コンテンダーであるマーティンが世界戦の舞台に立つ日も近い。まずは4月の米国初戦ファイトに注目。