5月17日(日本時間18日)、パナマ・パナマシティのランド・オブ・チャンピオンズ・トレーニング&ハイパフォーマンス・センター “アテイナ・ビロン”で開催された、サンプソン・ボクシング&マスター・プロモーション主導興行に、43歳の元WBA世界スーパーフライ級王者リボリオ・ソリス(ベネズエラ・パナマ在住)=37勝(18KO)7敗1分1NC=が登場。
約1年10ヶ月ぶりのリングに上がったソリスは、契約のフェザー級リミットを作れず公式計量は58.6キロ。元IBO(国際ボクシング機構)世界フェザー級王者アンドレス・ソーサ(アルゼンチン・57.0キロ)=17勝(9KO)3敗=との試合は、腹回りに余裕が見えるソリスの動きにスピード、鋭さはなく、ソーサの左フックで顎を跳ね上げられる等苦戦。10回を戦い抜いたが、3人のパナマ人ジャッジは91-99、93-97、93-97でソーサの勝利を支持。

2023年4月8日に東京・有明アリーナで行われたWBA世界バンタム級王座決定戦で、井上拓真(大橋)選手に判定で敗れたソリスは、2ヶ月と時間を置かずに再起。アンヘル・フェルナンデス(ベネズエラ)=1勝(1KO)13敗=との8回戦で2回TKO勝ちを収めると、その2週間後、ジェイソン・プラド(ベネズエラ)=7勝(3KO)20敗1分=を3回でTKO。
12月にはガーナ・アクラで元WBOグローバル・スーパーフライ級王者プリンス・パテラ(英)=28勝(23KO)1敗2分=と、IBO世界バンタム級王座決定戦を行う事が決定したが実現せず、その後も何度か試合が決まっては流れていた。
同日行われたメインカードでは、ホセ・ヌニェス(パナマ)=17勝(7KO)無敗2分=が、アルフレッド・ルイス・ソト(アルゼンチン)=15勝(11KO)1敗=に、第2ラウンド、3度のダウンを奪われ1分46秒TKO負け。ソトは初めての10回戦だった。
WBA世界スーパーバンタム級15位レオナルド・カリージョ(コロンビア)=19勝(9KO)1敗1分=は、ルイス・ロブレス(メキシコ)=15勝(5KO)3敗1分=を10回判定で破り、保持するWBA中南米王座の防衛に成功している。
ドミニカ 元世界挑戦者ヒメネス勝利後のリング上でレフェリー暴行事件

5月17日(日本時間18日)、ドミニカ・サントドミンゴのカラテ・パビリオン・オリンピック・センターで開催された、シュアンア・ボクシング興行のメインイベント終了直後のリング上で、スメーリン・バルデス(ドミニカ)主審が暴行される事件が勃発。
同日のメインカードには、2014年大晦日に日本で河野公平(ワタナベ)選手の保持していた、WBA世界スーパーフライ級王座に挑戦し引き分けの記録を残す、ノルベルト・ヒメネス(ドミニカ)=34勝(18KO)11敗6分=が出場。バンタム級10回戦でマルセリーノ・ニエベス(ドミニカ)=19戦全勝(13KO)=を判定で破ったが、事件はその直後に起きた。
試合を主催した同国最大手のシュアン・ボクシングは、次のような声明を発表。
シュアンボクシングプロモーションより、ファイトナイトのご来場とサポートに感謝申し上げます。
しかしながら、イベントの結果において、当社の価値観や哲学を代表しない個人による不適切な行為があったことを深く反省しています。
私たちはこのような態度とは完全に決別し、誠実さ、尊敬、そして公正なスポーツへのコミットメントを改めて表明します。
このような事件が2度と起こらない事を願うばかりです。