WBC、WBA世界ウェルター級2位、IBF4位、WBO7位にランクされるコナー・ベン(英)=23戦全勝(14KO)=と、元WBA世界ミドル級暫定王者でWBC世界ミドル級2位、IBF3位、WBA6位のクリス・ユーバンクJr(英)=34勝(25KO)3敗=の対戦が、交渉の最終過程にある事が明らかになった。

試合は4月26日(日本時間27日)に英・ロンドンでの開催が予定され、契約ウェイトは160ポンドで、当日計量170ポンドで行われる。階級差を乗り越えて、偉大な父を持つ両者の対戦は、2年超しの実現となる。

コナーの父ナイジェル・ベン(英)は、1990年11月、保持するWBO世界ミドル級タイトル2度目の防衛戦で、クリス・ユーバンク(英)と対戦したが、9回2分56秒逆転TKO負けを喫し世界王座から陥落。

しかし、その後WBC世界スーパーミドル級王座を獲得したベンは、WBO世界同級王者となっていたユーバンクとの王座統一戦に臨む。1993年10月9日(日本時間10日)に英・マンチェスターで行われた試合は、114-113ベン、115-113ユーバンク、114-114の引き分けに終わっている。

紆余曲折を経ての親子ライバル対決が実現すれば、英国では大変な人気を呼ぶことになるだろう。また、この試合が決まると、ベンから対戦オファーを受け、英国での対戦に前向きな姿勢を見せていた、WBC世界ウェルター級王者マリオ・バリオス(米)=29勝(18KO)2敗1分=の次戦が宙に浮く。

バリオスの王座に食指を伸ばすプロモーターは数多く、次の挑戦者が誰になるのか。今後の動向が注目されます。