2月22日(日本時間23日)、サウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで開催された”リヤド・シーズン”のメイン・イベント。4団体統一世界ライトヘビー級タイトルマッチ。王者アルツール・ベテルビエフ(ロシア→カナダ)=21戦全勝(20KO)=に、前WBAスーパー王者でWBA、WBC、WBO1位、IBF3位のドミトリー・ビボル(ロシア)=23勝(12KO)1敗=が挑んだダイレクトリマッチは、ビボルが判定勝ちでWBA王座奪還に成功すると共に、4団体統一王者となった。

両者は昨年10月12日(日本時間13日)に同地で対戦し、激闘の末にべテルビエフが2-0判定勝ちを収めて以来の再戦。初回、プレスを掛けるべテルビエフはジャブを上下に伸ばし、右ストレート。対するビボルは足を使い動きながらジャブ、ワン・ツー。

2回、圧力を強め前に出るべテルビエフは、ジャブから右強打を打ち込む機会を狙う。ビボルは足を使い回り込んで、速いコンビネーションを放ち、右ストレートをカウンター。3回、ビボルは軽快にステップを踏み、べテルビエフに的を絞らせず、ワン・ツー・スリー。ラウンド終盤、両者激しく打ち合った。

4回、前に出るべテルビエフは、ボディ打ちから右を上に叩きつける。ビボルは速いコンビネーションを返した。5回、ビボルは動きながらジャブを放ち、右ストレートボディに伸ばす。ラウンド終盤、べテルビエフは強引に出て、右強打をガード越しに叩き込んだ。

6回、べテルビエフは前に前にとビボルを追い連打。ビボルもカウンターを返すが、べテルビエフの攻勢が上回る。7回、べテルビエフの圧力は強い。ジャブで追い、右ストレート。ビボルもパンチを返すが、先手で攻める事が出来ない。8回、ビボルは横に動きジャブ、左フックから右ストレート。しかし、べテルビエフは肩越しに強引に右を打ち込む。

9回、ビボルは足を使い回り込みながら、ボディも交えた速いコンビネーションを打ち込む。追うべテルビエフは空振りも目立つようになって来た。10回、ビボルは軽快な動きからジャブ、右ボディストレートから左フック。前に出るべテルビエフだが、ビボルはうまく回り込んでヒットを奪う。

11回、べテルビエフはパンチが繋がらず、合間にビボルの速い右ストレート、左フックがヒット。最終ラウンド、ビボルの動きは落ちず、ヒット&ラン。べテルビエフは右ストレートを上下に放ち、強引に出るが、ビボルはブロックの後、サイドへ動き右ストレート。両者、手を出し合って試合終了ゴングを聞いた。

公式スコアはマイク・フィッツジェラルド(米)116-112ビボル、ディオン・ドワルト(南アフリカ)115-113ビボル、ジャン=ロベール・レイン(モナコ)114-114の2-0。パワーvsテクニックが、最後まで渡り合った好ファイト。