47歳のフロイド・メイウェザーJr(米)が、8月24日(日本時間25日)にメキシコシティのプラサ・デ・トロスで、エキシビションファイトを行う。対戦相手は元WBC世界ウェルター級王者ビクター・オルティス(米)で、間もなく正式発表される。37歳のオルティスは、8月31日(日本時間9月1日)に約2年3ヶ月ぶりの試合を、米・ミシガン州ガーデン・シティで予定していた。

両者は2011年9月17日(日本時間18日)に米・ネバダ州ラスベガスのMGMグランドで対戦。オルティスが保持していたWBC世界ウェルター級王座に、同級1位にランクされていたメイウェザーJrが挑んだ試合は、メイウェザーJrが4回2分59秒KO勝ちしている。

試合は第4ラウンド、強引に出たメイウェザーJrに対し、オルティスも勇敢に応戦。しかし、メイウェザーJrをロープ際に押し込むと、明らかに故意とわかるヘッドバッド。

オルティスはすぐに謝るが、ジョー・コルテス(米)主審は王者から減点を取り試合再開。オルティスがメイウェザーJrにグローブタッチを求め、メイウェザーJrも軽く応じた。その直後、メイウェザーJrの速い左フックから強烈な右ストレートがオルティスを襲うと、まだ戦闘態勢に入っていなかった無防備のオルティスはダウン。

よそ見(コミッション席?)していたコルテス主審は、このシーンを見ていなかったがカウント開始。そのままメイウェザーJrのKO勝利となった。しかし、この結末はルールとマナーという点で大きな波紋を呼び、賛否両論、様々な意見が飛び交ったが、メイウェザーJrに対する批判が上回った。

しかし、メイウェザーJrはマナーとして謝罪の意味である、オルティスからのグローブタッチは拒否していない。そして、この場合のグローブタッチはルールにない。当時、私は「具志堅さんなら応じるだろうか?」と記しましたが、きっと、応じなかったでしょうね。ヘッドバッドは、どんなときにも反則ですから。

IBF指令! カネロ・アルバレスvsウィリアム・スカル 世界スーパーミドル級戦

IBFは世界世界スーパーミドル級王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=61勝(39KO)2敗2分=と、同級1位ウィリアム・スカル(キューバ)=22戦全勝(9KO)=による指名戦を指令。交渉期限は6月8日(日本時間9日)までで、対戦同意に達しない場合は入札が開催される。

5月4日(日本時間5日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた、カネロvsムンギア興行のアンダーカードに出場したスカルは、ショーン・ヘンヒル(米)=16勝(10KO)2敗=との8回戦に判定勝ち(79-72、78-73、76-75)を収めている。

しかし、カネロがスカルと戦う可能性は限りなくゼロで、カネロのIBF王座が剥奪された場合は、スカルと同級2位ウラジミール・シシュキン(ロシア・米/フロリダ州在住)=16戦全勝(10KO)=による王座決定戦が有力。IBFの今後の動向に注目。