WBAが指令していた世界フライ挑戦者決定戦。同級1位ヤンキエル・リベラ(プエルトリコ)=7戦全勝(3KO)=と、同級2位アンジェリーノ・コルドバ(ベネズエラ)=19勝(12KO)無敗1分1NC=の一戦は、8月に開催される事が有力となった。両選手による指名挑戦者決定戦は2月に指令され、交渉期限は3月22日(日本時間23日)までとなっていた。

リベラと契約するマッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンは、WBAに対しリベラvsコルドバを世界同級暫定王座決定戦として承認するよう求めていたが、これは承認されなかった。

コルドバとの挑戦者決定戦は、一度は3月開催のマッチルーム・ボクシング興行で対戦決定が報じられたが、正式決定には至らず時間が経過。

プエルトリコ期待のリベラは、マッチルーム・ボクシングとプロモート契約を締結し、2022年9月にプロデビュー。昨年は3試合を戦ったが、12月7日(日本時間8日)にプエルトリコ・サンファンで行われた、アンヘル・ゴンザレス(米)=14勝(7KO)1敗=戦で4回TKO勝利を飾った後は、リングから遠ざかっている。

Yankiel Rivera

そして、最近になりリベラがエディ・ハーンと袂を分かつ事になったが判明。リベラは人気YouTuberのクルーザー級ファイター、ジェイク・ポール(米)=11勝(7KO)1敗=が主宰する、モスト・バリュアブル・プロモーション(MVP)と4試合のプロモート契約を締結。

8月中旬までにリング復帰を希望するリベラは、次の相手はコルドバになる事を明かし、勝って寺地選手の保持する世界タイトルへの挑戦を熱望している。

Angelino Cordova Julio Cesar Martinez

一方のコルドバは、昨年3月30日(日本時間31日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、フリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)=20勝(15KO)4敗3NC=が保持していた、WBC世界フライ級王座に挑戦。112-114、112-114、113-113の判定で敗れた。

しかし試合後、マルティネスがネバダ州コミッションによるドーピング検査で、S5利尿剤とその他のマスキング剤が検出された事が明らかになり、試合結果はノーコンテストに変更され、コルドバは無敗記録を維持。

リベラとの一戦は好ファイトが期待されるが、最近、復活に拍車をかけている暫定王座決定戦として承認される可能性も否定できない。