5月2日(日本時間3日)、米・ニューヨークのタイムズスクエアで開催された、ゴールデン・ボーイ・プロモーション&マッチルーム・ボクシング興行。”Fatal Fury: City of the Wolves”で行われた、アマチュア9冠の実績を持つ堤麗斗(志成)選手のプロデビュー戦。スーパーフェザー級6回戦で、レベール・ウィッティントン(米)=1勝(1KO)2敗1分=と対戦した一戦は、堤選手が判定勝ち。

堤選手のチーフセコンドは、ラスベガスのチャンピオンメーカー、イスマエル・サラス。サウスポー同士の対戦はジャブの差し合いからスタート。堤選手はプレスを掛けジワリとウィッティントンを追う。身長で上回るウィッティントンは後退しながらもジャブ、右フック。しかし、ラウンド後半は堤選手が押し込んで攻勢。

2回、堤選手の左ストレートでウィッティントンは大きく後退。ロープを背にガードを固めるウィッティントンに堤選手は、冷静に隙間を探し、また、作りながらパンチを繰り出した。

3回、接近戦で堤選手は左アッパーを突き上げたが、ウィッティントンのガードは固い。4回、ウィッティントンはジャブからワン・ツー、右フックと繋げるが、自分から打って行くシーンは稀で、ガードを固めカウンター狙い。

5回、堤選手は左右アッパーでウィッティントンのガードを割ろうとするが、ウィッティントンのブロックを突き破る事は出来ず、なかなか突破口を見いだせない。最終ラウンド、堤選手が攻めウィッティントンは、ガードを固め時折カウンターの流れは変わらず試合終了。スコアは60-54、60-54、58-56。

堤麗斗勝利写真

サウジアラビア政府の直轄プロジェクト「リヤド・シーズン」を主導する、トゥルキ・アラルシク大臣が堤選手のアマ時代の試合映像をチェックし、その大きな可能性を感じた事から、このビッグファイト興行への出場オファーが出され、堤選手はかつてない大きな舞台でプロデビュー戦を迎える事になった。

堤選手はアラルシク大臣が所有するザ・リングのアンバサダーに任命されており、今後のキャリア遂行にも注目が集まる。