5月2日(日本時間3日)、米・ニューヨークのタイムズスクエアで開催された、ゴールデン・ボーイ・プロモーション&マッチルーム・ボクシング興行。”Fatal Fury: City of the Wolves”で行われた、WBO世界スーパーライト級王座統一戦。王者テオフィモ・ロペス(米)=21勝(13KO)1敗=と、暫定王者アーノルド・バルボサJr(米)=32戦全勝(11KO)=の一戦は、ロペスが判定勝ち。
初回、ジャブの差し合いから、時折、速いコンビネーションの交換があったが、静かな立ち上がり。2回、ロペスは右ストレートを上下に散らし、バルボサJrは右を合わせ左ストレート。3回、懐深く構えるバルボサJrに対し、トリッキーな動きから飛び込む機会を伺うロペスは右ストレートを狙う。
4回、ロペスの右ストレートにバルボサJrも右をカウンターし、左フック。5回、ロペスが速いワン・ツーで仕掛ける。カウンター狙いのバルボサJrは自分からは出ない。6回、互いに揺さぶり合い、手を出すタイミングを探り合う中、バルボサJrの右ストレートがカウンターでヒット。

7回、ロペスは飛び込んで右アッパー、左ボディ。バルボサJrは右カウンター狙いで手が出ない。8回、距離を取り、タイミングを探り合う展開は変わらないが、手数ではロペスが上回る。9回、プレスを掛けるバルボサJrを、ロペスはトリッキーな動きで攪乱。右ストレートを上下にヒット。
10回、バルボサJrはジャブ、ワン・ツーを伸ばすが、ロペスはうまくサイドへ出て交わし、右ストレート、左フック。11回、ロペスはトリッキーに動きバルボサJrの攻勢を封じ、右ストレートを上下にヒット。
最終ラウンド、正面から攻めるバルボサJrは、なかなかロペスを捕らえる事が出来ない。ロペスは自在に動き、右ストレートを軸にヒットを奪い、優勢を保ち試合終了ゴング。公式スコアは118-110、116-112、116-112。盛り上がりには欠けるファイトだったが、ロペスがWBO王座の統一に成功した。