5月10日(日本時間11日)、米・カリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ アリーナで開催されたトップランク興行のメインイベント。WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ。王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)=39勝(32KO)2敗1分=に、同級1位チャーリー・スアレス(フィリピン)=18戦全勝(10KO)=が挑んだ一戦は、8回1秒負傷判定でナバレッテが勝利。
3階級制覇王者のナバレッテは4度目の防衛戦。減量に苦しみ、正規ウェイトで計量をクリアするのに2時間を要した。36歳のスアレスは世界初挑戦。初回、スアレスが突っかかるように積極的にスタート。ナバレッテも応戦し、打ち合いとなったが、ナバレッテのワン・ツー・ストレートが伸び、スアレスの膝が揺れた。
2回、開始からスアレスが左フック、右ストレートと打って出る。ナバレッテもすかさず打ち返し、ワン・ツー、左フック。両者手数を出して打ち合う。3回も打撃戦。左フックから連打のスアレスに、ナバレッテは右ストレートから左アッパーを返す。
4回、ナバレッテは左右フックを上下に振り回し前進。スアレスはボディを打ち、両者左右フックを振り回す打ち合いとなる。5回、スアレスはスイッチを見せる。ナバレッテは体ごと叩きつけるような連打を見せるが、命中率は今一つ。スアレスはインサイドから左フックをヒット。

6回、開始早々、偶然のバッティングでナバレッテが左目上をカット。再開後、両者思い切って右を振り回し、左を返す乱打戦となる。スアレスの右ストレートがヒット。ナバレッテは出血を気にしながらの戦いとなったが、終盤、左ボディでスアレスの動を止めた。
7回、スアレスの右ストレート、左フックがヒット。ナバレッテもなりふり構わず大きなパンチを振り回すが、正確性には欠ける。8回、開始早々ドクターチェック。ここでエドワード・コランテス(米)主審は、ドクターの勧告を受け入れ試合を停止。負傷判定に持ち込まれた。

長い時間をかけて採点チェックが行われ、発表されたスコアは、パット・ラッセル(米)78-75、ルー・モレット(米)77-76、フェルナンド・ビジャレアル(米)77-76で、いずれもナバレッテ。減量失敗の影響が感じられたナバレッテが、かろうじて4度目の防衛に成功した。