4月19日(日本時間20日)、米・カリフォルニア州オーシャンサイドのフロントウェーブ・アリーナで開催された、ゴールデン・ボーイ・プロモーション興行のメインイベント。女子世界フライ級4団体王座戦。統一王者ガブリエラ・フンドラ(米)=15戦全勝(7KO)=に、IBF世界同級1位マリリン・バディロ(メキシコ)=19勝(3KO)無敗1分=が挑んだ一戦は、フンドラが7回1分44秒KO勝ち。
初回、身長175センチの長身サウスポー、フンドラはジャブを放ち、左ストレート、右フックを打ち込むタイミングを探る。バディロは頭を振り左フックを上下に散らした。2回、プレスを強めたフンドラは、左ストレート、右フックをヒット。3回、バディロは両グローブを顎に付け上体をローリングさせながら、右ストレート、左フック。フンドラはよく見てカウンターを狙う。
4回、フンドラはジワリと距離を詰め、ジャブを放ち、左ストレート。バディロは容易に接近出来ない。5回、バディロのパンチは届かず、フンドラは右フック、左ストレートをヒット。6回、フンドラの攻勢の前に、バディロは低い姿勢でパンチを交わすのが精いっぱい。フンドラは左ストレートを打ち込み、右フックでボディを叩いた。
7回、フンドラは左ストレートを狙い撃ち。連打で後退させられたバディロに、フンドラの右フックからの左ストレートが決まると、一瞬間をおいてバディロはキャンバスへ落下。立ち上がったバディロだが、既に戦意はなくルディ・バラガン(米)主審は試合をストップ。
交わすのが精いっぱいセミファイナル。スーパーウェルター級12回戦。WBO世界スーパーウェルター級2位、WBC5位、IBF14位チャールズ・コンウェル (米)=21戦全勝(16KO)=と、WBO世界同級3位、IBF11位、WBC12位ホルヘ・ガルシア・ペレス(メキシコ)=32勝(26KO)4敗=の一戦は、ペレスが判定勝ち。
立ち上がり、コンウェルはジャブから右へ繋ぎ、左ボディを打ち込む。身長で上回るぺレスもジャブを放ち右アッパー、左ボディ。3回、距離を詰めるコンウェルは、ジャブから右ボディストレート、左フック。ペレスはロングレンジから右を打ち下ろし、左ボディを返す。
中盤に入るとショートレンジでの打ち合いが増え、互いに左フックを上下に打ち込むが、揉み合う場面が多くなり、噛み合わない展開となる。前進しコンパクトな連打でペレスに迫るコンウェルだが、ペレスも右ストレートから左フックを返し譲らない。
11回、密着戦を展開する両者はクリーンファイトの注意を受ける。コンウェルは押し込んでショートパンチ。ペレスも右ストレートから左をダブルで返し応戦。最終ラウンドも、試合の流れは変わらず、両者体を密着させてのせめぎ合いの中、試合終了ゴング。
両者共に勝利をアピールしたが、勝者はぺレス。公式スコアはクリス・ミグリオーレ(米)115-113、ダミアン・ウォルトン(米)115-113でペレスと、ルー・モレット(米)115-113コンウェルのスプリット。スコアリングの難しい試合だった。

デビュー以来6戦全KO勝ち。全て2回以内で終わらせている、21歳のウェルター級新鋭ジョエル・イリアルテ(米)が、初めての8回戦となる、WBA米大陸ゴールド・ウェルター級王座決定戦でマルコス・ヒメネス(ドミニカ)=25勝(17KO)11敗=とグローブを交えた一戦は、イリアルテが初回KO勝ち。
試合はジャブ、左フックでヒメネスを押し込んだイリアルテが、左フックをテンプルに決めダウンを奪う。何とか立ち上がったヒメネスだが、レフェリーは試合をストップ。21歳のイリアルテが初のタイトルを獲得した。
2023年のアマ世界選手権ライトウェルター級金メダリストで、パリ五輪にも出場したルスラン・アブドゥラエフ(ウズベキスタン)=1勝(1KO)=のプロ第2戦。ジーノ・ロドリゴ(フィリピン)=13勝(11KO)4敗2分=とのWBA米大陸ゴールド・スーパーライト級王座決定8回戦は、アブドゥラエフが判定勝ち。
ガードを固め前進し、右の一発を狙うロドリゴに対し、アブドゥラエフはジャブを突き、ワン・ツーから左ボディに繋げる。3回、ロドリゴの右を被弾したアブドゥラエフだが、4回、左フックでダウンを奪う。優位に立ったアブドゥラエフは、丁寧なボクシングでポイントをピックアップ。最終ラウンド、左ボディを効かせ、連打でKOを狙ったが、消耗したロドリゲスも最後まで粘り、試合終了ゴングを聞いた。公式スコアは80-71×3。