5月28日、横浜BUNTAIで開催された、『NTTドコモ presents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ』。WBO世界バンタム級タイトルマッチ。チャンピオン武居由樹(大橋)=10戦全勝(8KO)=選手に、同級7位ユッタポン・トンデイ(タイ)=15戦全勝(9KO)=が挑んだ一戦は、武居選手が初回2分7秒TKO勝ち。

31歳のユッタポンはアマ時代の2017年6月に、五輪2連覇を達成した後のロベイシー・ラミレス(キューバ)に勝利した実績を持ち、これまでダウンした事がないタフネスを誇っていたが、試合は初回あっさりとけ決着。

サウスポーの武居選手は開始からジャブを放ちプレスを掛ける。ユッタポンも自信の表情でこれを受けて止めていたが、武居選手の左ストレートがキレイに伸びるとユッタポンはあっけなくダウン。

すぐに立ったユッタポンだが、武居選手は容赦なく襲い掛かり再び左ストレートで2度目のダウンを奪う。ここも立ってきたユッタポンだが、ダメージは明らか。

フィニッシュを狙う武居選手は、焦らずにフィニッシュを狙いに出ると、左ストレートを決め3度目のダウンを奪う。

Yoshiki Takei vs Yuttapong Tongdee

ここもユッタポンは立ち、再開後、起死回生の一発を狙ったが武居選手にはそれも通じない。武居選手の上下への波状攻撃を受けユッタポンが、続く連打を受け防戦一方となると、クリス・ヤング(米)主審は試合をストップ。武居選手が見事なTKO勝利で、2度目の防衛に成功した。

右肩の負傷を乗り越え2度目の防錆に成功した武居選手は、次戦で指名防衛戦の消化を示唆したが、王座統一への意欲も表明。自信を付けた王者の今後に注目。