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11月22日(日本時間23日)、サウジアラビア・リヤドのANB・アリーナで開催された、ザ・リングIV 「ナイト・オブ・ザ・チャンピオンズ」で行われた、WBO世界ウェルター級タイトルマッチ。王者ブライアン・ノーマンJr(米)=28勝(22KO)無敗2NC=に、元2階級制覇王者で同級1位のデビン・ヘイニー(米)=32勝(15KO)無敗1NC=が挑んだ一戦は、ヘイニーが判定勝ち。

初回、プレスを掛けるノーマンJrは速いジャブでヘイニーを追い、右を狙う。クラウチングに構えるヘイニーは、ほとんど手を出さない。2回、ジャブで出るノーマンJr。両者の左フックが交錯した後、ヘイニーの飛騨るフックからの右ストレートが決まるとノーマンJrはダウン。再開後、追撃に出たヘイニーだが、ノーマンJrは交わして終了ゴング。

3回、ヘイニーは出ない。ノーマンJrはジャブから左フック、右ストレートを狙い、ヘイニーはフリッカージャブを突きあげた。4回、ジャブで先手の攻めはノーマンJr。待機戦法のヘイニーは距離を保ちフリッカージャブ。相変わらず打たせないが攻めもない。

5回、ヘイニーのジャブがヒット。繋ぎで放つ右ストレートも速く、ノーマンJrの顔面を捕らえた。6回、ヘイニーは小刻みなフットワークで距離をキープ。ボディ打ちを見せたノーマンJrだが、打ち込む機会をなかなか見出せない。ヘイニーはジャブをヒット。

7回、ノーマンJrのジャブはヘイニーに外され、距離が詰まるとクリンチ。見合っている中、ヘイニーはワン・ツーをヒット。8回、攻めて出るノーマンJrのジャブ、左フックは身を低くするヘイニーに当たらない。クリンチで分断され、見合っていると不意に飛ぶヘイニーのジャブがヒットする。

9回、ヘイニーが巧みに距離を支配。ノーマンJrは攻めきれず強打は空転。手は少ないが、時折放たれるヘイニーのジャブ、右ストレートがヒット。10回、1発、2発打っては距離が詰まりクリンチという流れは変わらない。ヘイニーは打たせないが、また、多くも打たない。

11回、ヘイニーの戦術も変わらないが、ノーマンJrの攻めも単調で、相変わらず突破口を開けない。最終ラウンド、ヘイニーは足を使って大きく動き、接近すると揉み合い、クリンチの連続で試合終了ゴング。両者共に勝利ポーズを取ったが、公式スコアは117-110、116-111、114-113でいずれもヘイニー。

ヘイニー越えを期待されたノーマンJrだが、2回のダウンで歯車が狂い、3回以降ヘイニーの術中にはまった。

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