9月14日(日本時間15日)、米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催された、PBC興行のメインイベント。WBC、WBO&WBAスーパー世界スーパーミドル級王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=61勝(39KO)2敗2分=に、挑戦者WBA世界同級1位、WBO4位、WBC8位エドガー・ベルランガ(プエルトリコ)=22戦全勝(17KO)=が挑んだ一戦は、カネロが判定勝ち。

初回、16連続初回KOの記録を持つベルランガが出てこないと見るや、カネロは強い左右フックを叩きつけ威嚇。2回、カネロはガードを上げプレスを掛け前進。ジャブを突き接近戦でボディを叩き、強い左フックを狙う。3回、プレスを掛けジャブで前に出るカネロの左フックが決まるとベルランガはダウン。再開後、カネロは多彩なパンチで追い込むが、ベルランガも右を振り応戦。

4回、カネロはガードを高く上げジワリ前進。ジャブを伸ばし、強い左フックを振る。カネロの圧力の前にベルランガは後手に回る。5回、カネロはベルランガを押し込み、左右フックから左ボディを打ち込む。6回、カネロは先手の攻めで、ジャブ、右ボディ。左フックを上下にうまく打ち分けた。

7回、プレスを掛けるカネロの手数が減り、ベルランガのフリッカージャブがヒット。8回、カネロは左ボディを決め、右アッパーを突き上げ、右フックを強振。攻勢を強める。9回、カネロは上体を振りジャブを伸ばしベルランガを追い、右ストレート。接近戦ではインサイドから右アッパーを決めた。

10回、頭をつけ合っての接近戦。カネロは左フックを上下に放ち、右をアッパー、フックと打ち分け巧さを見せる。11回、カネロは左ボディを打ち込み、左右フック、ストレート、アッパーと打ち分けるが、ベルランガのガードも固い。最終ラウンド、カネロは左ボディを決めベルランガを追いKOを狙うが、ベルランガも左フック、右ストレートで応戦。打ち合いとなり試合終了ゴングを聞いた。

公式スコアは118-109、118-109、117-110。KOこそならなかったが、試合を作りに行ったのはカネロ。ベルランガは頑張りはしたが、挑戦者らしい積極的な攻撃が見られなかったのは残念。敗戦にも満足しているようで、悔しさは感じられなかった。