9月13日(日本時間14日)、米・ラスベガスのアレジアント・スタジアムで開催された、4団体統一世界スーパーミドル級タイトルマッチ。WBC、WBO、IBF&WBAスーパー王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=63勝(39KO)2敗2分=に、2階級で4団体王座統一を成し遂げたテレンス・クロフォード(米)=41戦全勝(31KO)=が挑んだ一戦は、クロフォードが判定勝ち。
初回、サウスポースタイルのクロフォードがジャブから仕掛けスタート。カネロはパワーを感じさせる右ストレートを打ち込み、左ボディ。クロフォードも速い逆ワン・ツーを返した。2回、プレスを掛けるカネロはジワリ前進し左ボディ、右ストレート。クロフォードは動いてジャブ、右フック。
3回、クロフォードはカネロの右ストレートを軽快なステップワークで外し、ジャブ、左ストレート。4回、クロフォードはジャブから速いコンビネーションを繰り出す。カネロは右ストレート、左ボディのパワーパンチで前進。しかし、単発。
5回、小刻みに動くクロフォードは速いジャブから左ストレート。カネロの右ストレートは届かない。6回、プレスを強めたカネロは右ストレート、アッパーをボディに送る。クロフォードは足で交わしジャブ、そして左ストレートをカウンター。

7回、クロフォードは軽快に動きジャブ。右ストレート、左ボディで追うカネロは連打がなく、クロフォードはインサイドから左アッパーを突きあげた。8回、クロフォードの足は止まらず、ジャブから速い連打。接近し放たれるカネロのパワーブローは、固いブロッキングの前に当たらない。
9回、カネロが出る。しかし、クロフォードはインサイドからの左アッパー、右フックで応戦し打ち合いとなる。カネロの突進を押さえたクロフォードは再び動き、ジャブから速い連打。10回、カネロのパワーある右ストレートに対し、クロフォードは動いて速い連打。カネロはなかなかクロフォードの足を止める事が出来ない。
11回、クロフォードは足を使い速いジャブから左ストレート、アッパーを交えた連打。カネロは強い左ボディから右ストレート。最終ラウンド、カネロの追いは単調でクロフォードの左ストレ-トを受ける。クロフォードは最後まで軽快に動き、カネロのパワーパンチを封じ込め試合終了ゴング。
両選手共に勝利ポーズを取ったが勝者はクロフォード。公式スコアはティーブ・ワイスフェルド(米)116-112、ティム・チータム(米)115-113、マックス・デルーカ(米)115-113。37歳のクロフォードがポイント差以上の内容でカネロを破り、男子選手として史上初の3階級での4団体王座統一に成功した。