WBOが6月19日(日本時間20日)付けで指令していた、世界スーパーフェザー級王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)=38勝(31KO)2敗1分=と、同級暫定王者オスカル・バルデス(メキシコ)=32勝(24KO)2敗=による王座統一戦は、12月7日(日本時間8日)に米・アリゾナ州グレンデールのデザート・ダイアモンド・アリーナで開催される事を、トップランクのボブ・アラムが明かした。

両者は昨年8月12日(日本時間13日)に同会場で対戦。王者ナバレッテに、バルデスが指名挑戦者として挑んだ一戦は、ナバレッテが119-109、118-110、116-112のスコアで判定勝ちを収めている。

ナバレッテはバルデス戦後、昨年11月16日(日本時間17日)、米・ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、現WBC世界同級王者ロブソン・コンセイサン(ブラジル)=19勝(9KO)2敗1分1NC=と対戦。2度のダウンを奪ったものの、コンセイサンの粘りの前に12回引き分けに終わっている。

5月18日(日本時間19日)には米・カリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・リゾート&カジノで、WBO世界ライト級王座決定戦に出場。予想有利とされていたが、腰回りには余裕が伺われ、デニス・ベリンチク(ウクライナ)=19戦全勝(9KO)=の前に、いつものラッシュ戦法は通じず、12回スプリットの判定で敗れ、4階級制覇達成はならなかった。

一方のバルデスはナバレッテに敗れた後、3月29日(日本時間30日)に同所で行われた暫定王座決定戦で、リアム・ウィイルソン(オーストラリア)=13勝(7KO)3敗=を7回2分48秒TKOで破り、再起戦で暫定王座獲得に成功している。

初戦は激しい打撃戦となったが、手数旺盛なナバレッテの動きは最後まで衰えず、右目を塞がれながらも最後まで逆転を狙ったバルデスの強打は空を切り、ナバレッテが明白な勝利を飾っている。どちらがより復調しているのか。共に負けられない戦いになる。