IBF世界フライ級の指名戦。王者矢吹正道(緑)=18勝(17KO)4敗=選手に、同級1位フェリックス・アルバラード(ニカラグア)=42勝(35KO)4敗=が挑むタイトル戦は、12月27日に名古屋で開催される事を、挑戦者アルバラードのニカラグア・サイドが伝えている。
矢吹vsアルバラードは、9月9日(日本時間10日)にオンラインで行われた入札で、王者の矢吹陣営、挑戦者のアルバラード陣営が共に不参加となり、マニー・パッキャオ率いるMPプロモーションが唯一入札に参加し、単独の3万ドル(約442万円)で落札に成功。
試合は11月22日(日本時間23日)にメキシコ・エルモシージョで開催される、MPプロモーション興行で行われる事が、IBF公式ホームページのスケジュールにより確認されているが、矢吹、アルバラード両陣営は沈黙していた。

MPプロモーションは昨日、11月22日(日本時間23日)の興行に組みこまれた、IBF世界ライトフライ級王者タノンサック・シムスリ(タイ)=39勝(34KO)1敗=への挑戦権を賭けて戦う挑戦者決定戦。開催地エルモシージョ出身の同級3位(1、2位は空位)セルヒオ・メンドーサ・コルドバ(メキシコ)=26戦全勝(22KO)=と、同級4位ムプメレロ・チャバララ(南アフリカ)=11勝(5KO)1敗=戦の公式ポスターを公開。
しかし、矢吹vsアルバラードに付いては、何も触れられていなかった。落札金額3万ドル(約442万円)。ファイトマネーの分配は王者の矢吹選手が1万9500ドル(約287万円)。挑戦者のアルバラードが1万500ドル(約155万円)で、挑戦者はともかく、チャンピオンの矢吹選手が、驚くほど安い報酬で海外防衛戦に臨む事は、誰の目から見ても憚かられていた。
好戦的スタイルのアルバラードとの対戦は噛み合うこと間違いなしで、メキシコで対戦する事になっても、矢吹選手の力は海外でも評価されており、試合の予想は有利と見られていた。正当な報酬でホームリングで迎え撃つ事が出来れば、この一連のうっぷんを晴らす戦いを見せてくれるだろう。公式発表が待たれます。