10月11日(日本時間12日)に予定されていた、WBO世界フェザー級タイトルマッチ。王者ラファエル・エスピノサ(メキシコ)=25戦全勝(10KO)=と、前王者で同級1位にランクされるロベイシ・ラミレス(キューバ)=14勝(9KO)2敗=の指名戦入札はキャンセル。

両者の再戦は早い段階でエスピノサは対戦に同意していたが、ラミレスの試合報酬への不満から契約締結に至っていなかった。トップランクはWBOに対し入札の開催を要請。最低入札価格は15万ドルで、報酬分配は王者エスピノサが落札額の75%、挑戦者ラミレスが25%とされた。

入札により興行権が落札されても、ラミレスの取り分は25%しかない事が確定した事により、ラミレスはデビュー以来契約するトップランクと、妥協せざるを得なかったと思われる。

試合はずいぶん前から計画されていた通リ、12月7日(日本時間8日)に米・アリゾナ州グレンデールのデザート・ダイアモンド・アリーナで行われ、同日はWBO世界スーパーフェザー級王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)=38勝(31KO)2敗1分=と、同級暫定王者オスカル・バルデス(メキシコ)=32勝(24KO)2敗=による、WBO世界同級王座統一戦との共同メインとなる。

エスピノサのコーナーには、長年に渡り家族ぐるみの付き合いがあるという帝拳ジムの田中繊大トレーナーが付くが、エスピノサは最近、帝拳ジム所属選手だった、元世界3階級制覇王者のホルヘ・リナレス氏と精力的なミット打ちを行っており、別の角度から再戦の勝負の行方が注目される。

12/14 ジャーメル・チャーロvsトーマス・ラマンナ

12月14日(日本時間15日)に米・テキサス州ヒューストンのトヨタ・センターで開催される、WBA世界ライト級王者ジェルボンテ・デービス(米)=30戦全勝(28KO)=に、WBA世界スーパーフェザー級王者ラモント・ローチ(米)=25勝(10KO)1敗1分=挑むタイトル戦をメインとする、プレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行で再起戦を行う、元4団体統一世界スーパーウェルター級王者のジャーメル・チャーロ(米)=35勝(19KO)2敗1分=の対戦相手は、トーマス・ラマンナ(米)=38勝(17KO)5敗1分=。

チャーロは昨年9月30日(日本時間10月1日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、4団体統一世界スーパーミドル級王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=62勝(39KO)2敗1分=に敗れて以来の再起戦。ラマンナは2021年5月に現WBA世界ミドル級王者エリスランディ・ララ(キューバ)=30勝(18KO)3敗3分=と戦い、初回1分20秒KO負け。しかし、以後は8連勝(4KO)中。