ビッグファイトを連発するサウジアラビア主導の”リヤド・シーズン”が、ついに中国にも進出。興行を統括するトゥルキ・アラルシク大臣は、12月に前WBO世界同級暫定王者で、現在WBC、WBO3位、IBF6位、WBA7位にランクされるチャン・ツィーレイ(中国)=27勝(22KO)2敗1分=と、WBA世界同級1位、IBF5位、WBC6位、WBO12位マーティン・バコレ(コンゴ)=21勝(16KO)1敗=の巨漢対決を、中国で実現させるプランを明らかにした。

チャンは6月1日(日本時間2日)にサウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで、元WBC世界ヘビー級王者ディオンテイ・ワイルダー(米)=43勝(42KO)3敗1分=と戦い、痛烈な5回1分51秒KO勝ちを収め、世界へ実力をアピール。試合が実現すれば、2018年9月以来の凱旋ファイトとなる。

一方のバコレは、8月3日(日本時間4日)に米・ロサンゼルスのBMO・スタジアムで開催された、”リヤド・シーズン”の米国初興行で、17戦全勝(15KO)のレコードを持つ、トップランク期待のジャレッド・アンダーソン(米)と対戦。初回からダウンを奪うと、以後も持ち前のパワーで24歳の世界王者候補を圧倒し、5回2分7秒KO勝ち。

試合後、母国コンゴに凱旋したバコレは、空港でこれほどまでかというくらいの熱狂的な歓迎を受けている。中国とコンゴを代表する、巨漢同士のヘビー級対決。面白い試合になりそうです。