元2階級制覇王者でWBC世界ウェルター級1位、WBA2位にランクされるデビン・ヘイニー(米)=32勝(15KO)無敗1NC=が、サウジアラビアのトゥルキ・アラルシク大臣から送られた、WBO世界ウェルター級王者ブライアン・ノーマンJr(米)=28勝(22KO)無敗2NC=との対戦オファーを受諾。
”リヤド・シーズン”を主導するアラルシク大臣は、スーパーウェルター級転向を正式に表明した、IBF世界ウェルター級&WBAスーパー王者ジャロン・”ブーツ”・エニス(米)=33勝(29KO)無敗1NC=と、WBC世界スーパーウェルター級暫定王者バージル・オルティスJr(米)=23戦全勝(21KO)=の対戦を、11月にサウジアラビアでの開催を計画。
同一興行でヘイニーvsノーマンJrを組み入れる意向で、ヘイニー、ノーマンJr、両陣営にオファーを送っていた。

ヘイニーは、8月16日(日本時間17日)にサウジアラビア・リヤドで、WBO世界スーパーライト級王者テオフィモ・ロペス(米)=22勝(13KO)1敗=と対戦する事が決まり、両選手がそれぞれ契約書にサインした事が伝えられていたが、ロペスは1100万ドル(約15億7090万円)のファイトマネーを提示されたにもかかわらず対戦を辞退。
これに激怒したヘイニーは、新たな対戦相手を求めていた。
ノーマンJrは6月19日に東京・大田区総合体育館で、日本期待の佐々木 尽 (八王子中屋)=19勝(17KO)2敗1分=選手の挑戦を、5回46秒KOで一蹴。スピードとパワーの差を見せつけ、日本のファンを驚かせた。

ライト級上がりのヘイニーは、5月2日(日本時間3日)に米・ニューヨークのタイムズスクエアで行われたウェルター級転向初戦となった、元WBO、WBC世界スーパーライト級王者ホセ・カルロス・ラミレス(米)=29勝(18KO)3敗=とのノンタイトル12回戦で判定勝ちを収めたが、アクションに乏しい見せ場のない凡戦に終わっている。
また、ヘイニーの前日計量で計測されたウェイトは143ポンドで、ウェルター級リミットには4ポンド足りなかった。ノーマンJrは、キャッチウェイトなしのウェルター級リミットで、当日のウェイト制限がない条件での対戦を希望している。
この対戦が実現し、ノーマンJrがヘイニーを打ち破る事になると、新たなスターが誕生する事になるが、その可能性は大いにあり得ると思われる。正式決定が待たれます。