6月1日(日本時間2日)、サウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで開催された、WBA世界ライトヘビー級タイトルマッチ。スーパー王者ドミトリー・ビボル(ロシア)=22戦全勝(11KO)=に、同級7位マリク・ジナド(リビア)=22戦全勝(16KO)=が挑んだ一戦は、ビボルが6回TKO勝ち。
初回、左ガードを下げ、どっしり構えるジナドは右ストレートを狙う。ビボルはガードを高く上げ警戒しながら偵察。ラウンド終盤、ビボルのワン・ツーから左フックが決まるとジナドはダウン。残り30秒あったが、ビボルは深追いしない。2回、ビボルは巧みなステップと、柔軟な上体の動きからジャブ、右ストレート。
3回、ビボルはプレスを強め、ジャブ、右ストレートを打ち込む。4回、右カウンター狙いのジナドは待機戦法。ビボルはじっくりとプレスを掛けジャブ。ラウンド終了後、両者は額を突きつけにらみ合う。5回、ビボルがジャブで追い、左フックを多用。
6回、ジナドのフリッカージャブに対し、ビボルはワン・ツーをヒット。攻勢に出たビボルは左フックを決め、鮮やかなワン・ツー・スリーを打ち込む。後退するジナドにワン・ツーからの連打でビボルは追撃。コーナーに詰まったジナドが棒立ちになると、レフェリーは試合をストップ。ビボルが地力の違いを見せつけた。