6月2日(日本時間3日)、米・カリフォルニア州コミッションは、5月10日(日本時間11日)に米・カリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ アリーナで行われた、WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ。王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)=39勝(32KO)2敗1分1NC=と、同級1位チャーリー・スアレス(フィリピン)=18勝(10KO)無敗1NC=の一戦を、ノーコンテストとすることを決定。
試合は第6ラウンド開始早々、ナバレッテが左目上をカット。傷は偶然のバッティングに起因するものとされ続行。8回開始直後にドクターチェックが入り、エドワード・コランテス(米)主審は、ドクターからの勧告を受け入れ試合を停止。
長い時間をかけて出された裁定は、パット・ラッセル(米)78-75、ルー・モレット(米)77-76、フェルナンド・ビジャレアル(米)77-76のスコアで、ナバレッテの8回1秒負傷判定勝利となっていた。

しかし、試合後にESPNが別角度から編集したリプレイ映像からは、スアレスの左がナバレッテの左目上を痛打している場面が確認され、5月12日(日本時間13日)付けでスアレス陣営は、カリフォルニア州コミッションに対し、試合の結果をTKO勝ちとするか、ノーコンテストとするかを求め提訴していた。
トップランクのカール・モレッティ副社長は、WBOがすでに両者の即時再戦を命じたことを明かし、タイムリーな方法で再戦を行う意向を伝えている。

試合後、スアレスは「もう少し時間があれば、彼を倒すことが出来た」と断言。再戦に強い意欲を見せていたが、ナバレッテは前日計量でリミットを作るのに苦闘。最初の0.4ポンドオーバーから130ポンドのスーパーフェザー級リミットを計測するのに既定の2時間ギリギリまでかかった。
試合でも減量失敗によるコンディション不良が感じられたナバレッテは、傷の回復まで相当の時間を要すると見られ、再戦には否定的な姿勢を見せていた。今後の動向に注目。