来年2月22日(日本時間23日)にサウジアラビア・リヤドで開催される”リヤド・シーズン”で、対戦する事が伝えられていた、IBF世界ウェルター級王者ジャロン・”ブーツ”・エニス(米)=33勝(29KO)無敗1NC=と、WBC世界スーパーウェルター級暫定王者バージル・オルティスJr(米)=21戦全勝(20KO)=の一戦はキャンセル。
両者の対戦はエニスが階級を上げスーパーウェルター級での対戦が予想されていたが、エニス陣営はウェルター級リミットでの対戦を希望。オルティスJrは昨年7月8日(日本時間9日)に米・テキサス州サンアントニオで決まっていた、WBA世界ウェルター級王者エイマンタス・スタニオニス(リトアニア)=15勝(9KO)無敗1NC=への指名挑戦試合で、前日計量を前に、疲労と脱水症状で失神し、タイトル戦への出場を辞退。
1月6日(日本時間7日)に、米・ラスベガスのヴァージン・ホテルズ・ラスベガスで行われた、約1年5ヶ月ぶりの復帰戦でフレデリック・ローソン(ガーナ)=30勝(22KO)3敗=を初回TKOで破った試合から、スーパーウェルター級に転向。もう一度、ウェルター級に下げる事は出来ない。
エニスをプロモートするマッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンは、エニスが減量苦から1階級上のオルティスJrと対戦する可能性を示唆し、交渉が進められ条件面の同意に達しながら、最後の最後になって契約書に記載されていた契約ウェイトは147ポンドだった。それがエニス陣営の誰のアイディアだったのかは不明とされているが、疑問と批判の声は多い。
オルティスJrは新しい対戦相手を見つける事になったが、WBO世界同級1位、WBC4位、IBF5位にランクされるザンダー・ザヤス(プエルトリコ)=20戦全勝(12KO)=が対戦オファーがあった事を明かし、1時間の猶予を与えられたたが、1分で承諾した事を公表。ザヤスをプロモートするトップランクが、このオファーを受け入れるかどうかは近日中に決定される。
2月のサウジアラビア興行は、来週、正式発表を予定。オルティスJr戦では600万ドル(約8億9840万円)の報酬を提示されていたというエニスが、ウェルター級王座の防衛戦を行う可能性も残されている。