フロイド・メイウェザーJr(米)の秘蔵っ子、18歳のカーメル・モートン(米)=7戦全勝(6KO)=が、2月1日(日本時間2日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催された、プレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行に出場。フランク・ザルディバル(キューバ)=5勝(3KO)2敗=と対戦したモートンは、2度目となった8回戦で圧巻の3回TKO勝利を飾り、改めてファン、関係者に存在感を見せつけた。

幼少のころからメイウェザーの指導を受けて来たモートンは、アマ18冠の実績と156勝7敗の戦績が評価され、米国では異例の17歳でプロデビュー。昨年9月30日(日本時間10月1日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた、サウル・カネロ・アルバレスvsジャーメル・チャーロ興行のメインイベント終了直後のリングで行われた初陣では、4戦全勝(3KO)の戦歴を持つエゼキエル・フローレス(米)と対戦。初回、左ジャブでダウンを奪うと、再開後、怒涛の連打で1分48秒レフェリーストップ勝ち。

プロ3戦目で行われたアンソニー・キューバ(米)=8勝(4KO91敗2分=との8回戦は、判定勝利(80-72×3)に終わったが、以後は4連続KO勝ち。これまで初回KOが4度、2回が1度という勝ち味の速さで、今後のマッチメーキングに注目が集まっている。

デビュー直後には、メイウェザーがフェザー級で近い将来、井上尚弥(大橋)=29戦全勝(26KO)=選手と対戦させたいとアピールしていたが、若いモートンの体は想像以上に早く大きくなっており、もはやフェザー級に落とすことは厳しく、日本のモンスターとの対戦はなく、ライト級で世界王座を目指す事になる。

WBC世界ライト級王者シャクール・スティーブンソン(米)=22戦全勝(10KO)=が、「将来はメイソンがボクシング界を席巻すると思う。彼は今最も有望な若手選手だ」と、実力を高く評価している、WBO世界ライト級13位、WBC15位にランクされるアブドラ・メイソン(米)=16戦全勝(14KO)=とのカードは、早くもファンの間で「どちらが強いか」が話題となっている。

また、メイウェザーの無敗記録を追うアベル・メンドーサ(米)=42戦全勝(31KO)=は、「ジェルボンテ・デービス(米)=30戦全勝(28KO)=からタイトルを奪った後に、モートンと戦ってやる」と、SNSで挑発。

モートンは、「フロイドから受けたアドバイスのおかげで、僕は他の全てのファイターよりも優れている」と、メイウェザーに対する感謝の気持ちをあらわし、今後のステップアップ・ファイトに自信を見せている。今後、メイウェザーがどんなマッチメークでモートンの名を世界に広めていくかが注目されます。