元IBF世界スーパーフェザー級王者で、現在WBC世界ライト級9位にランクされるテビン・ファーマー(米)=33勝(8KO)8敗1分1NC=は、ゴールデンボーイ・プロモーションからオファーされた、WBA世界ライト級2位、IBF11位のフロイド・スコフィールド(米)=18戦全勝(12KO)=との対戦を承諾した事を明らかにした。

34歳のファーマーは昨年11月、今年3月と続けて、WBC世界ライト級暫定王者ウィリアム・セペダ(メキシコ)=33戦全勝(27KO)=と対戦。

初戦、圧倒的不利の予想の中、サウジアラビア・リヤドのリングに立ったファーマーは、4回にダウンを奪い、以後、押し込んで来るセペダの攻勢を、巧みなボディワークでパンチを流し、芯に当てさせることなく戦い10回を終了。95-94、95-94、94-95のスプリット判定で敗れたが、ファーマーに同情する声も多数聞かれた。

Tevin Farmer William Zepeda

敗れたにもかかわらず世界ランキングを13位から2位に上げたファーマーは、3月29日(日本時間30日)にメキシコ・カンクンで行われた再戦でも、序盤セペダのボディ攻撃に苦しみながら、中盤以降は持ち前のテクニックでセペダの激しく強引なアタックを交わし、速いコンビネーションを打ち込み、前半の失点を徐々に挽回して行ったが、12回判定負け(112-116、113-115、114-114)となった。

試合後、GBPのオスカー・デラホーヤは、セペダ相手に2戦連続で好ファイトを演じたファーマーと、スコフィールドを対戦させるプランがある事を明かしていた。

スコフィールドは、2月22日(日本時間23日)にサウジアラビア・リヤドで、WBC世界ライト級王者シャクール・スティーブンソン(米)=23戦全勝(11KO)=への挑戦が決まっていたが、体調不良により試合4日前に試合をキャンセル。マッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンは、この興行を管理するBBBofC(英国ボクシング管理委員会)は、前日計量の2日前に体重チェックを義務付けている事から、スコフィールドはウェイト調整に問題を抱えていたと推測していた。

Floyd Schofield

4月に入りスコフィールドにはWBC世界ライト級4位、WBO6位アブドゥラ・メイソン(米)=18戦全勝(16KO)=から対戦オファーがあったが、スコフィールド・シニアはファイトマネーとして250万ドルを要求。これは到底考えられない金額で、あっさりと破談。

その後、6月28日(日本時間29日)に米・カリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで開催されるGBP興行で、人気YouTuberのクルーザー級ジェイク・ポール(米)と契約する、WBA世界同級7位、IBF9位ルーカス・バハディ(カナダ)=19戦全勝(15KO)=との対戦が決定した事が伝えられていた。今後の動向に注目。