元WBA&WBO世界スーパーウェルター級、元WBO世界ミドル級王者のデメトリアス・アンドラーデ(米)=32勝(19KO)1敗=のリング復帰が近づいている。2023年11月25日(日本時間26日)に米・ラスベガスのミケロブ・ウルトラ・アリーナで、デビッド・ベナビデス(米)=29戦全勝(24KO)=が保持していたWBC世界スーパーミドル級暫定王座に挑戦し6回TKOで敗れたアンドラ―デは、再起の意向を示しながらも、以来、試合が決まる気配はなかった。

べナビデスのパワーの前に全く歯が立たず完敗を喫したアンドラ―デだが、体が大きくなってきている事を理由に、今後もスーパーミドル級で戦っていくことを示唆。3階級制覇を目指す。

対戦を希望する相手には、WBC、WBO&WBAスーパー世界スーパーミドル級王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=62勝(39KO)2敗2分=に敗れて以来の再起戦を、3月15日(日本時間16日)に予定しているWBO世界同級4位、WBA5位、WBC6位のエドガー・ベルランガ(プエルトリコ)=22勝(17KO)1敗=をはじめとして、ようやくリング復帰に向け動き出した、前WBC世界ミドル級王者ジャーモール・チャーロ(米)=33戦全勝(22KO)=、WBA暫王座を保持するカレブ・プラント(米)=23勝(14KO)2敗=、ハイメ・ムンギア(メキシコ)=44勝(35KO)2敗=らを挙げている。

2月には37歳の誕生日を迎えるアンドラ―デは、現在、フリーエージェントとなっているが、「試合が決定するのは時間の問題だ」と話し、再起戦の決定を待っている。年齢を考えると、寄り道するような対戦相手はないと思われるが、果たして誰に決まるのか。今後に注目。

IBF指令 世界ミニマム級挑戦者決定戦 3位シュvs5位カノイ

IBFは世界ミニマム級3位(1、2位は空位)シュ・テンシン(中国)=14勝(12KO)1敗=と、同級5位ジョーイ・カノイ(フィリピン)=22勝(14KO)5敗2分1NC=による、世界同級王座への挑戦者決定戦を指令。シュは11月23日に韓国・済州島で、王者ペドロ・タドゥラン(フィリピン)=17勝(13KO)4敗1分=へ挑戦する計画があったが、これはキャンセル。タドゥランは、WBA&WBO王者オスカー・コラーゾ(プエルトリコ)=11戦全勝(8KO)=との王座統一戦に目を向けている。

IBF王座挑戦が無くなったシュは、WBOでは2位にランクされており、カノイとの対戦に応じない場合は、6位以下のランカーにカノイとの対戦チャンスが与えられるが、6位にはタドゥランに王座を奪われた前王者の重岡銀次朗(ワタナベ)=11勝(9KO)1敗1NC=選手がランクされ、7位に小林豪己(真正)=8勝(5KO)1敗=選手と、日本人選手が続いている。シュの動向は間もなくはっきりする。