4月12日(日本時間13日)、米・ニュージャージー州アトランティックシティのボードウォーク・ホールで開催されたマッチルーム・ボクシング興行。前WBA世界フェザー級王者でWBC世界スーパーフェザー級級4位、WBA、IBF5位、WBO8位にランクされるレイモンド・フォード(米)=16勝(8KO)1敗1分=が、保持するWBA北米大陸スーパーフェザー級王座を賭けて、元WBC米大陸王者トーマス・マティス(米)=22勝(17KO)4敗1分=の挑戦を受けた一戦は、フォードが判定勝ち。
初回、開始早々サウスポーのフォードは、左ストレートを決め連打。ほとんど手を出さないマティスに対し、フォードは左ストレートを上下に散らし、右フックをヒット。2回、ガードを固めジワリ距離を詰めて来るマティスに、フォードは左ストレート、右フック。
3回、フォードに対し距離を詰めるマティスだが、時折右ストレートを放つだけで手が出ず、フォードの右フックで左目が腫れる。4回、マティスは手を出さず、フォードのワン・ツーからの右フックが決まる。5回、ガードを固め出て来るだけのマティスに、フォードは速いコンビネーションを打ち込む。
6回、フォードが連打でマティスを追う。7回、前には出るが、時折右ストレートを打つだけのマティスを、フォードも攻めあぐねる。8回、フォードは軽い連打をマティスに打ち込み、サイドへ動く。9回、プレスを掛けるマティスだが、手は出ない。フォードも攻めきれず、試合は盛り上がらない。
最終ラウンド、距離を詰めフォードが打ってくれば後退するマティスを、フォードも無理には追わず試合終了ゴング。スコアは100-90×3。再起2連勝を飾ったフォードだが、ファンへのアピールには欠ける10ラウンドとなった。
ウェルター級10回戦。WBA世界ウェルター級1位、WBO7位シャハラム・ギヤソフ(ウズベキスタン)=16戦全勝(9KO)=と、フランコ・マキシミリアーノ・オカンポ(アルゼンチン)=17勝(8KO)2敗=の一戦は、ギヤソフが4回1分57秒KO勝ち。初回、左フックからの連打でダウンを奪ったギヤソフは、オカンポを問題とせず、第4ラウンド、右ストレートをボディに突き刺し、テンカウントを聞かせた。