6月15日(日本時間16日)、米・ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催された、プレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行のメインカード。WBA世界ライト級タイトルマッチ。王者ジェルボンテ・デービス(米)=29戦全勝(27KO)=に、同級2位フランク・マーティン(米)=18戦全勝(12KO)=が挑んだ一戦は、デービスが8回KO勝ち。

サウスポー同士の対戦。初回、プレスを掛けるデービスに対し、右ガードを高く上げたマーティンはジャブを放ち、左ストレートをヒット。2回、ガードを高く上げ前に出るデービスに対し、マーティンは足を使い動きながらジャブ、左ストレート。デービスは手数が少なく、時折放つ鋭いパンチも届かない。

3回、デービスはジャブから速い左ストレート。マーティンは左ストレートをカウンターし、逆ワン・ツーをヒット。4回、プレスを掛けるデービスは接近し左アッパーを突き上げ、左ストレート。マーティンはデービスの動きを見ながらカウンターの機会を狙う。

5回、デービスが追い、マーティンが動いて交わしカウンターの流れは変わらない。マーティンから仕掛ける場面はなく、デービスは右フックをヒット。6回、デービスはコーナーにマーティンを追い、多彩なパンチで仕掛ける。しかし、慎重だ、7回、マーティンはジャブを打って出たが、デービスは左アッパーを突き上げる。守勢に立ったマーティンにデービスは左ストレート、右フックを決め、右ボディ。

8回、マーティンがジャブから左ストレートで打って出る。しかし、デービスは動じずプレスを掛け、コーナーに追い込むと左オーバーハンドを叩き付けマーティンの動きを止める。続けて放たれた左アッパーが決まり、左ストレートを打ち込むと、マーティンは仰向けにダウン。立ち上がる事が出来ずにテンカウントを聞いた。

序盤うまく戦ったマーティンだが、デービスのパワーとパンチ力が勝負を決めた。