オスカー・デラホーヤ率いるゴールデンボーイ・プロモーション(GBP)が、WBC世界スーパーウェルター級暫定王者バージル・オルティスJr(米)=24戦全勝(22KO)=に対して申し立てていた、緊急仮差止命令の発令を米・ネバダ州連邦裁判所のクリスティーナ・D・シルバ判事が決定。この命令により、裁判所がさらに命令を出すまで、オルティスJrはWBA世界同級暫定王者ジャロン・”ブーツ”・エニス(米)=35勝(31KO)無敗1NC=との試合に関する第三者との契約を締結することを禁止された。

GBPは、2月11日(日本時間12日)にプレミア・ボクシング・チャンピオンズを代表するTGBプロモーションのトム・ブラウンから、マッチルーム・ボクシングが4月18日(日本時間19日)に米・ラスベガスでオルティスJrとエニスの試合を計画しているとの情報を得て、仮差止命令を申請(ブラウンはGBPが共同プロモートすると思っていた)。

オルティスJr側は、2月20日(日本時間21日)までに予定されている面談に先立ち、2月17日(日本時間18日)までに仮処分命令への異議申し立てを提出する必要がある。

Jaron Ennis vs. Vergil Ortiz Jr.

オルティスJrは1月16(日本時間17日)、GBPを相手取り米・ネバダ州連邦地方裁判所にプロフェッショナル権利契約の解除と、契約違反および今後の経済的機会に対する同プロモート側の経済的妨害に対する損害賠償を求め訴訟を提起。宣言的救済の形で、ゴールデンボーイ社との契約が終了したことを確認するよう求めた。

GBPはオルティスJrのマネジャー、リック・ミリギアンを訴え、状況は泥沼化。その根本にはGBPが長期放送パートナーであるDAZNとの契約を何らかの理由で終了させた場合、オルティスJrが契約を解除することを認めている事にあるが、DAZNは今年度のGBPとの放送契約は締結しておらず、オルティスJrとの紛争解決を待つ形で交渉は停滞している。

「オルティスJrが第三者とエニス戦に関する契約を結んだ場合、GBPが被る放送関係喪失、プロモーション機会喪失、信用喪失、契約上の交渉力喪失といった金銭的損害を補填できない。これらはプロモーターとしての当社の事業にとって極めて重要である」(GBP)

GBPが主張するDAZNを含めた放送契約先との交渉は進展中という立場が、一時的にあれ認められた形となったが、今後、果たしてどうなるか。どこかで妥協点が見いだされればよいが。オルティスJrのキャリアが停滞してしまわぬことを願うばかりです。