IBFは世界ミニマム級5位ジョーイ・カノイ(フィリピン)=22勝(14KO)5敗2分1NC=と、前王者で同級6位にランクされる重岡銀次朗(ワタナベ)=11勝(9KO)1敗1NC=選手による、世界同級王者ペドロ・タドゥラン(フィリピン)=17勝(13KO)4敗1分=への指名挑戦権を賭けた対戦を指令。
これは先にカノイとの対戦を指令されていた、同級3位(1、2位は空位)シュ・テンシン(中国)=14勝(12KO)1敗=が出場を辞退したためで、改めて両選手は3日以内に、対戦の意思があるか否かを決めなければならない。
重岡選手は昨年7月28日に滋賀県大津市の滋賀ダイハツ・アリーナで行われた3度目の防衛戦で、タドゥランに9回2分50秒TKOで敗れ、無念の王座転落。他団体ではWBA、WBCで5位、WBOでは12位となっているが、再起戦で指名挑戦権を獲得する機会が回って来た。
世界ミニマム級は昨年11月16日(日本時間17日)にサウジアラビア・リヤドで開催された”リヤド・シーズン”で、WBO王者オスカー・コラーゾ(プエルトリコ)=11戦全勝(8KO)=が、WBAスーパー王者タンマヌーン・ニヨムトロン(タイ)=25勝(9KO)1敗=を7回TKOで破り、2団体の王座を統一。
コラーゾと契約するゴールデン・ボーイ・プロモーションのオスカー・デラホーヤは、コラーゾが希望する4団体王座統一実現を全面的に支援する動きを見せており、次のターゲットはIBF王者のタドゥランで、IBF王者を破れば、続けてWBC王者メルビン・ジェルサレム(フィリピン)=23勝(12KO)3敗=と対戦する事を目指している。
まずはコラーゾvsタドゥランの決定を待つ事になるが、、重岡選手がカノイに勝ちIBF王座への挑戦権を獲得すると、コラーゾがフィリピン人王者との連戦に勝ち抜き4団体統一王者となった場合には、挑戦する権利を持つ事になる。
王座統一戦の先は読めないが、IBF王座への挑戦権を獲得する事はメリットが大きい。しかし、重岡選手が辞退すると、次は7位の小林豪己(真正)=8勝(5KO)1敗=選手にカノイと戦う権利が回って来る。重岡選手の決断が注目されます。