IBF世界ミニマム級王者ペドロ・タドゥラン(フィリピン)=17勝(13KO)4敗1分=の初防衛戦は、IBF世界ライトフライ級14位にランクされるアルアル・アンダレス(フィリピン)=16勝(6KO)2敗3分=を挑戦者に迎え行う事で、交渉が進行中。試合はフィリピンでマニー・パッキャオ率いるMPプロモーション興行での開催へ動いている。
タドゥランは昨年7月28日に滋賀県大津市の滋賀ダイハツ・アリーナで、重岡銀次朗(ワタナベ)=11勝(9KO)勝1敗1NC=選手を圧倒し、第9ラウンド2分50秒TKOで勝利し、世界王座返り咲きを果たした。
V1戦は11月23日に韓国・済州島で、同級3位(1、2位は空位)シュ・テンシン(中国)=14勝(12KO)1敗=の挑戦を受ける事が決まっていたが、これはキャンセル。陣営はWBA&WBO世界同級王者オスカー・コラーゾ(プエルトリコ)=11戦全勝(8KO)=との王座統一戦を希望。コラーゾにも異議はなく、タドゥランに指名戦義務が無い為に王座統一戦の実現が期待されていた。
25歳のアンダレスは、2019年8月2日にタイ・ナコンサワンでタンマヌーン・ニヨムトロン(タイ)=25勝(9KO)1敗=の保持していた、WBA世界ミニマム級スーパー王座に挑戦し、8回負傷判定負け。しかし、昨年12月1日にフィリピン・ケソンで、タドゥランに2勝している元IBF世界ミニマム級王者レン・マーク・クアルト(フィリピン)=22勝(12KO)7敗2分=と対戦。10回大差の判定勝ち98-91、97-92、97-92 )を収め再び上昇。
タドゥランとの王座統一戦が消滅したコラーゾは、タドゥランへの挑戦がキャンセルされた、WBO世界同級2位シュ・テンシン(中国)と対戦する可能性が浮上。シュ・テンシンはIBFから指令された、同級5位ジョーイ・カノイ(フィリピン)=22勝(14KO)5敗2分1NC=との挑戦者決定戦への出場を辞退しており、今後の動向が注目される。
しかし、このタイミングでコラーゾとタドゥランによる王座統一戦が実現しないと、コラーゾが目指すこのクラスの4団体王座統一は、スケジュール的に厳しくなって来る。