9月12日(日本時間13日)に行われた、IBF世界ウェルター級3位コディ・クロウリー(カナダ)=22戦全勝(9KO)=と、同級4位エコウ・エスマン(英)=19戦全勝(7KO)=による世界同級挑戦者決定戦の入札は、フランク・ウォーレンのクインズベリー・プロモーションが、単独入札の6万3千ドル(約930万円)で落札。興行権を獲得した。

しかし、クロウリーは3月25日(日本時間26日)に米・ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催された、WBC世界同級挑戦者決定戦で、アベル・ラモス(米)=27勝(21KO)6敗2分=を12回判定で破り、WBC王座への挑戦権を獲得している。

世界ウェルター級は4団体統一王者となったテレンス・クロフォード(米)=40戦全勝(31KO)=が、前WBC、IBF&WBAスーパー王者エロール・スペンスJr(米)=28勝(22KO)1敗=とのダイレクトリマッチ契約の履行を受け入れ、再戦が計画されているが、ウェルター級リミット以上での戦いとなる事は確実で、クロフォードは再戦に勝った後、世界スーパーミドル級4団体統一王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=59勝(39KO)2敗2分=との対戦を希望。

来年には世界ウェルター級の4つのベルトが空席となる状況が予想される中、WBCは同級3位ヨルデニス・ウガス(キューバ)=27勝(12KO)5敗=と、同級5位マリオ・バリオス(米)=27勝(18KO)2敗=による世界同級暫定王座決定戦を承認。試合は9月30日(日本時間10月1日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催される、カネロvsチャーロ興行で行なわれる事が決定している。

クロウリーはクロフォードへの挑戦よりも、ウガスvsバリオスの暫定戦勝者へ挑戦する事になる可能性が高い。そして、IBFも暫定王者ジャロン・エニス(米)=31勝(28KO)無敗1NC=の正規王者昇格が予想されており、エニスへの挑戦が予想される。クロウリーの今後の動向に注目。