元世界6階級制覇王者で、WBC世界ウェルター級1位にランクされるマニー・パッキャオ(フィリピン)=62勝(39KO)8敗3分=は、来年1月24日(日本時間25日)に米・ラスベガスで次戦を行う事を発表。対戦相手、試合会場は近日中に発表される。
「ボクシングファンの皆さん、こんにちは!。1月24日にラスベガスでリングに戻ることをお知らせできて興奮しています」(パッキャオ)
12月17日に47歳の誕生日を迎えるパッキャオは、歴史を作る為に意味のある試合を希望。WBA世界同級レギュラー王者ロランド・ロメロ(米)=17勝(13KO)2敗=が対戦相手の第一候補にあげられ、交渉は契約の最終調整に入っていると伝えられている。
前IBFヘビー級王者デュボア IBF挑戦者決定戦出場受諾

前IBF世界ヘビー級王者で同級7位にランクされるダニエル・デュボア(英)=22勝(21KO)3敗=は、IBFから通知を受けた同級4位フランク・サンチェス(キューバ)=25勝(18KO)1敗=との挑戦者決定戦への出場を受諾。
サンチェスは昨年5月18日(日本時間19日)にサウジアラビア・リヤドで行われたWBC世界ヘビー級挑戦者決定戦で、現WBC世界同級暫定王者アジット・カバイエル(ドイツ)=26戦全勝(18KO)=に、7回2度のダウンを奪われKO負け。今年2月22日(日本時間23日)にメキシコ・ティファナで、4連続KO負け中のラモン・オリバス・エチェベリア(メキシコ)=18勝(12KO)25敗=を3回TKOで破り再起。この勝利が効いて、ランキングは好位をキープしていた。
IBFは同級3位エフェ・アジャグバ(ナイジェリア)=19勝(14KO)1敗=とサンチェスによる挑戦者決定戦を指令。しかし、入札終了後アジャグバが出場を辞退。アジャグバはアフリカで開催が噂される元WBO、IBF&WBAスーパー王者アンソニー・ジョシュア(英)のリング復帰戦相手として浮上している。
続いて出場を打診された5位モーゼス・イタウマ(英)=13戦全勝(11KO)=も、最初、サンチェスと対戦する構えを見せたものの結局辞退。トップランクと契約する東京五輪銀メダリスト、6位のリチャード・トーレスJr(米)=13戦全勝(11KO)=の出方が注目されたが、「サンチェスとは戦わない方がよい」という意見に押されたのか権利を放棄。

7月19日(日本時間20日)に英・ロンドンのウェンブリー・スタジアムで、オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)=24戦全勝(15KO)=との4団体王座統一を賭けた再戦で、5回KOで敗れたばかりのデュボアに順番が回って来た。サンチェスvsデュボアの交渉期限は10月22日(日本時間23日)までで、対戦同意に達しない場合は入札となるが、交渉のイニシャチブはデュボアをプロモートする、クイーンズベリー・プロモーションが握る事になる。
デュボアはウシク戦を数時間後に控え、自宅で70人規模のパーティーを開催した事が発覚。正気の沙汰ではないと大きな批判を受けたが、試合でも全く良いところなくウシクに惨敗。試合後、長年コンビを組んで来たトレーナー、ドン・チャールズとの契約を解消。再起には不安もささやかれている。
38歳のウシクはキャリアの最終段階に入ったことを公言。IBFを除く3団体で暫定王者が存在(WBAはレギュラー王者も)する中、残るファイトはそう多くなく限られてくる。そして、2026年中に融通が利きにくいIBF王座は放棄される可能性もあると見られている。