1月24日に東京・有明アリーナで開催される、4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチで、王者井上尚弥(大橋)=28戦全勝(25KO)=選手へ挑戦するのは、WBO世界同級11位金藝俊=キム・イェジョン(韓国)=21勝(13KO)2敗2分=に決定。大橋ジム・大橋秀行会長から正式発表された。

当初挑戦が決まっていたIBF&WBO世界同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)=19戦全勝(8KO)=は、スパーリングで再び12月に4針縫っていた左目上の傷口が開き、今日になって井上選手への挑戦を辞退。昨年12月24日に東京・有明アリーナで開催が予定されていたタイトル戦を、試合10日前の負傷によりキャンセルしたのに続く失態を犯した。

しかし、大橋会長はこのような事態を予測し、「リザーブを用意していたので30、40分で話をまとめて各団体からの承認を受けた」とし、「一応、想定内。こういうこともあるのかなと。リザーブを入れておいてよかった。リザーブのリザーブも探している」と話した。

また、大橋会長は「今回はさすがにビックリしていた」と、井上選手の反応についても言及。「前座選手の努力も無駄にはしたくなかったので興行は成立させたかった。ホッとしているし、キム選手に感謝している」と、安堵の表情を見せた。

2012年2月デビューの好戦的ファイター金(32歳)は、「前座への出場オファーがあったので、昨年からリングに上がる準備をしていた。井上選手とはいつかやることになると常に想定していた。キャリア最大の大一番を(対日本人)8勝目で飾りたい」とのコメントを寄せた。

また、試合を延期させた末にキャンセルしたグッドマンに付いては、世界中から厳しい意見が寄せられている。大橋会長は、「もうやりたくない」と苦笑いしながらも、「しっかり傷を治して、また機会があればやりたい。指名挑戦者を維持していればやることになる」と付け加えた。