元4団体統一世界スーパーウェルター級王者でWBA世界同級休養王者のジャーメル・チャーロ(米)=35勝(19KO)2敗1分=の再起戦は、WBC世界同級6位、WBO7位、WBA&IBF8位ヘスス・ラモス(米)=21勝(17KO)1敗=を相手に行われる。

試合は来年1月25日(日本時間26日)に米・ラスベガスでの開催が有力とされる、WBC世界暫定ライトヘビー級王者デビッド・べナビデス(米)=29戦全勝(24KO)=と、WBA世界同級レギュラー王者デビッド・モレル(キューバ)=11戦全勝(9KO)=の対戦をメインとする、プレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行のアンダーカードに組み込まれる。

チャーロは昨年9月30日(日本時間10月1日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、4団体統一世界スーパーミドル級王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=62勝(39KO)2敗1分=に敗れて以来の再起戦。当初は12月14日(日本時間15日)に、トーマス・ラマンナ(米)=38勝(17KO)5敗1分=と対戦すると見られていた。

ラモスは昨年9月30日(日本時間10月1日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた、WBA世界スーパーウェルター級挑戦者決定戦で、エリクソン・ルビン(米)=26勝(18KO)2敗=に12回判定で敗れ初黒星を喫したが、5月4日(日本時間5日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた再起戦で、ヨハン・ゴンザレス(ベネズエラ)=34勝(33KO)3敗=を9回2分56秒TKOで破り、WBA北米大陸王座を獲得している。

チャーロは階級を上げての戦いとはいえ、カネロ戦ではファンを納得させるアクションは何も出来ず、大きく信用を失墜させた。23歳のラモスにとっては、ビッグネームを破り、名前を売る絶好のチャンスとなる。

WBC世界クルーザー級暫定王座決定戦 1位ロジツキvs2位ぺラルタ

WBC世界クルーザー級1位ライアン・ロジツキ(カナダ)=20勝(19KO)1敗=と、同級2位アミル・ペラルタ(アルゼンチン)=17勝(9KO)1敗=による、暫定王座決定戦が、12月7日(日本時間8日)にカナダ・シドニーのセンター・200で開催される事が決定。

同日はロジツキが同級王者ノエル・ミカエリアン(アルメニア・米在住)=27勝(17KO)2敗=の持つ王座へ挑戦する指名戦が予定されていたが、ミカエリアンはプロモーターのドン・キングと法廷闘争中で、昨年11月の王座戴冠戦以来試合から遠ざかっており、試合への出場を辞退。WBCは暫定王座戦を承認した。

ロジツキとぺラルタは、2022年5月7日(日本時間8日)に同会場で、空位のWBCインターナショナル・クルーザー級王座を賭けて対戦。ロジツキが97-93、95-94、94-95のスプリット判定勝ちを収めたが、この判定は大いに物議を醸し、WBC立会人のウィリアム・ブードゥー(ガイアナ・カナダ在住)は、現地のジャッジは誤ってロジツキにタイトルを授与したと証言。

WBCは地元のボクシング当局により任命されたジャッジのスコアリングに明らかな間違いがあるとして、WBC審判団の検証によりロジツキの獲得した王座を無効としていた。いわくつきの再戦となる。