11月22日(日本時間23日)、サウジアラビア・リヤドのANB・アリーナで、井岡一翔(志成)=31勝(16KO)4敗1分=選手に連勝している18戦無敗(9KO)のWBA世界スーパーフライ級王者フェルナンド・”プーマ”・マルティネス(アルゼンチン)に何もさせず、10回1分25秒KO勝ちを収めWBA、WBC、WBO世界同級統一王者となったジェシー・”バム”・ロドリゲス(米)=23戦全勝(16KO)=の今後のプランが明らかになった。

ロドリゲスを幼少の頃から指導し、「これまで見て来た選手の中で一番」と言い切る、トレーナーの元IBF世界スーパーフェザー級王者のロバート・ガルシアは、次戦で12月27日にサウジアラビア・リヤドで行われる、IBF世界同級王者ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)=23勝(13KO)5敗2分1NC=と、寺地拳四朗(BMB)=25勝(16KO)2敗=選手のタイトル戦勝者との4団体王座統一戦を目指すと断言。

もし、それが実現しない場合は階級を上げバンタム級へ転向する考えで、那須川天心(帝拳)=7勝(2KO)1敗=選手を破り、WBC世界バンタム級の新チャンピオンとなった井上拓真(大橋)=21勝(5KO)2敗=選手。または、WBO世界同級王者クリスチャン・メディナ(メキシコ)=26勝(19KO)4敗=と対戦し、3階級制覇を目指す意向。

Jesse Bam Rodriguez

そして、2~3試合をバンタム級で消化した後、スーパーバンタム級へ上がり4階級制覇にチャレンジする方針を打ち出している。

来年1月に26歳の誕生日を迎えるロドリゲスは、身長164センチ、リート170センチのサウスポー。身長165センチ、リーチ171センチの4団体統一世界スーパーバンタム級王者井上尚弥(大橋)=31戦全勝(27KO)=選手とサイズはさほど変わらず、2027年には”モンスター”・井上選手とグローブを交える事を目指す。

井上選手は12月27日にサウジアラビアで、WBC世界同級2位アラン・デビッド・ピカソ(メキシコ)=32勝(17KO)無敗1分=の挑戦を受けるが、これを撃退すれば、来年5月に東京ドームでWBA、WBC、WBO世界同級1位、IBF3位(1、2位は空位)の中谷潤人(M・T)=31戦全勝(24KO)=選手とのドリームマッチが計画されている。

中谷選手が”モンスター”越えを果たすのか、井上選手が”モンスター”としての面目を施すのかはわからないが、ロドリゲスが井上vs中谷の勝者へ照準を合わせている事は確かで、今後の”バム”の動向が大いに注目される。