9月23日(日本時間24日)、米・フロリダ州オーランドのカリビ・ロイヤル・オーランドで開催された、マッチルーム・ボクシング興行。WBC、WBA女子世界ウェルター級王者ジェシカ・マカスキル(米)=12勝(5KO)3敗=と、WBO王者サンディ・ライアン(英)=6勝(2KO)1敗=による3団体王座統一戦は、10回引き分け。米国人ジャッジ3人のスコアは97‐93マカスキル、96‐94ライアン、95-95。

試合は身長で6センチ上回るライアンが、左ジャブから右ストレートに繋げ、左ボディも交えた攻撃で好スタート。徐々にギアを上げたマカスキルは荒々しい左右フックでライアンに迫ったが、足とブロックで交わされ命中率は今一つ。ライアンは中盤以降も左右ストレートと、上手い左フック、右アッパーのボディ打ちでマカスキルの追い上げを振り切ったかに見え、ライアンの圧勝かと思われたが、結果は意外にもドロー。会場からは大きなブーイングが飛んだ。

マカスキルは昨年11月に4団体統一世界スーパーライト級王者シャンテル・キャメロン(英)=18戦全勝(8KO)=に敗れて以来の再起戦だったが、何とか命拾いした。

IBF北米ミドル級王者スティーブ・ロールス(米)=22勝(12KO)2敗=に、挑戦者WBA世界ミドル級2位、IBF8位、WBC10位オースティン・ウィリアムズ(米)=14戦全勝(10KO)=が挑んだタイトル戦は、ウィリアムズが判定勝ちで新王者。スコアは97-93×3。身長で上回るサウスポーのウィリアムズは、右ジャブから左ストレートへ繋げ、左ボディアッパーを交えロールスに迫ったが、ロールスはいきなりの右を放って対抗。プレスを掛けるウィリアムズに決めてなく、最期までロールスの抵抗を許した。