9月30日(日本時間10月1日)、米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催された、WBA世界スーパーウェルター級挑戦者決定12回戦。IBF世界スーパーウェルター級3位、WBC4位、WBO5位、WBA6位ヘスス・ラモス(米)=20戦全勝(16KO)=と、WBC6位、WBA7位、WBO9位、IBF10位エリクソン・ルビン(米)=25勝(18KO)2敗=の一戦は、ルビンが判定勝ち。スコアは117-111、116-112、115-113。

サウスポー同士の対戦。スピード派のルビンは速いジャブを突き、ラモスはガードを上げジワリ前進しプレスを掛ける静かな立ち上がり。手数の少ないルビンに対し、ラモスは3回からボディ攻撃を敢行。ルビンはロープを背負う時間が長くなる。

第5ラウンド、動きながらシャープなコンビネーションを放つルビンだが、ラモスの圧力は強い。中盤は手数で上回りながらも、ロープに押し込まれ、ラモスのボディからのまとめ打ちにさらされるシーンも目立った。しかし、ラモスにも会心のヒットがなく、ポイントを取り切った印象はない。

9回以降もルビンは足を使い、ジャブを中心アウトボクシン。ラモスは手数が減り、ルビンがロープを背負う機会が無くなった。会場から大きなブーイングが起きる中迎えた最終ラウンド、ラモスは前に出たが追い切れず試合終了。両選手共に手を挙げたが、判定はルビンに。WBA王座への挑戦権を得たルビンは、空位のWBCシルバーも獲得。