前WBC世界フェザー級王者ブランドン・フィゲロア(米)=25勝(19KO)2敗1分=の再起戦が、7月19日(日本時間20日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催される、46歳の元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)=62勝(39KO)8敗2分=が、WBC世界ウェルター級王者マリオ・バリオス(米)=29勝(18KO)2敗1分=の持つ王座へ挑むタイトル戦をメインとする、プレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行に組みこまれる。

現在、WBC世界フェザー級3位、WBA5位にランクされるフィゲロアは、WBO世界同級4位、WBC10位ジョエ・ゴンサレス(米)=27勝(15KO)4敗=と対戦する。

フィゲロアは2021年5月15日(日本時間16日)に米・カリフォルニア州カーソンのディニティ・ヘルス・スポーツ・パークで、ルイス・ネリ(メキシコ)=36勝(28KO)2敗=を第7ラウンド、見事な左ボディブローでノックアウト。WBC世界スーパーバンタム級王座を獲得。

Brandon Figueroa vs Luis Nery

しかし、この王座は2021年11月27日(日本時間28日)に米・ラスベガスのパークMGMで行われた、WBO世界同級王者スティーブン・フルトン(米)=23勝(8KO)1敗=との王座統一戦で、112-116、112-116、114-114の判定で敗れ失った。

その後、階級を上げたフィゲロアは、2023年3月4日(日本時間5日)に米・カリフォルニア州オンタリオのトヨタ・アリーナで行われた、WBC世界フェザー級暫定王座決定戦で、マーク・マグサヨ(比)=27勝(18KO)2敗=を12回大差の判定で破り、暫定王座を獲得。

昨年5月4日(日本時間5日)には、米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた、ジェシー・マグダレノ(米)=30勝(19KO)3敗=戦で9回KO勝ちを収め、初防衛に成功。その後。正規王者に昇格し、今年2月1日(日本時間2日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、フルトンを挑戦者に迎えた再戦が実現。

井上尚弥(大橋)選手に敗れた後、フェザー級に転向したフルトンは、昨年9月14日(日本時間15日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた再起戦で、フィゲロアに6回TKOで敗れてるカルロス・カストロ(米)=30勝(14KO)3敗と対戦。

フルトンは5回に右ストレートでダウンを奪われ、KO負け寸前のピンチに陥り、8回にも左フック、右ストレートを受け、足元をグラつかせるなどのピンチを乗り越えスプリットの判定勝ち。次戦でフィゲロアの持つ王座への挑戦が決まった。

Brandon Figueroa vs Stephen Fulton

フィゲロアはフルトンとの再戦を前に、「私は今、間違いなく全盛期にある。強さを感じているし、リングでそれをすべて発揮するのが待ちきれない」と自信のコメントを発し、予想もフィゲロア有利に傾いていたが、2月1日(日本時間2日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた再戦では、全く良いところなく12回判定負けの苦杯を喫し王座陥落。

フィゲロアの相手ゴンサレスは、アマ時代にジェルボンテ・デービス(米)に2勝しているが、過去3度の世界戦はいずれも勝てず、世界ランキングからも外れたが、3月8日(日本時間9日)に米・カリフォルニア州ロングビーチのサンダー・スタジオで、WBO世界フェザー級2位にランクされていたアーノルド・ケガイ(ウクライナ)=22勝(14KO)2敗1分=を10回判定で破り再浮上。

Arnold Khegai

31歳のゴンサレスは、2023年9月15日(日本時間16日)に米・テキサス州コーパスクリスティのアメリカン・バンク・センターで、ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)=30勝(17KO)3敗=が保持していた、IBF世界フェザー級王座に挑み判定で敗れて以来の再起戦だった。

世界王座挑戦のチャンスを得る為のサバイバル戦となるが、勝敗の行方はフルトン戦では全くの不調でアクションを起こせなかったフィゲロアが、どこまで復調しているかにかかる。ここを落とすようだとフィゲロアの前途も先ゆかない。以前の調子を取り戻せば、自在な攻撃でゴンサレスを寄せ付けないと見るが、果たしてどうか。